中等部7

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20分程で東区の中等部の敷地に入る。 左手には森が広がっており、前方遠くに建物の灯りがチラチラと見える。 そこで楡は車を止め、後部座席を振り返る。 「そこの森の木にくくりつけられるか、1週間飛行訓練禁止か、今から俺に尻をぶたれるか、どれがいい?」 「ひっいっ」と2人は顔を引きつらせる。 「選ばなきゃ、全部だぞ」 「お、お尻ぶってください…」 「よし。春名は?」 「お尻ぶってくださいっ」 「よしわかった。覚悟しておけ。」 楡は車を発進させて東2館の2筋手前に車を停めた。
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