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「降りろ」
「「はいっ」」
車から降りた2人はそのまま佇んでいる。
「何してる!2館に行くぞ!03だ!」
「「はい!」」
電気の消えた夜の東2館は異様な雰囲気で、2人は入り口でまた足を止める。
楡がパチパチと灯りを点けると、2人は中に入った。
長い廊下もいつもと違って不気味だった。
いつもお仕置きを受ける1003室もしんと静かで暗く、全然違う場所のように思えた。
「脱げ!お仕置きだろ!」
「「はい!」」
楡に怒鳴られて2人は慌てて服を脱ぐ。
ステッカーと鉛筆は服の横に大事に置いた。
「そこだ」
楡が指さしたのは低い鉄棒のようなバーだった。
「「はいっ」」
2人は駆け足でバーの前に立つ。
これをつかんでお尻を突き出してぶたれるんだ…と2人が覚悟したとき、楡が「仰向けになれ。足を縛る」と言った。
初等部のときにされていた、仰向けで足を持ち上げられてお尻をぶたれるレッグアップの姿勢だ。
「やだ…嫌です隊長!おれ、お尻しっかり出しますから!」
そう言った夏原の身体を楡は乱暴に寝かせて足を持ち上げる。
「やだっ隊長!」
「夏原、飛行訓練禁止がいいのか?森の木にくくりつけられたいのか?」
「いいえ!」
「なら言うことを聞け!」
「はいっ」
大人しくなった夏原の足を持ち上げ、足首をバーにくくりつける。
尻の位置を直されて夏原は胸の前で腕を抱える。
「春名」
「はいっ」
春名は素直に仰向けに寝転び、自ら足を上げた。
バーに足をくくりつけられると、胸の前で腕を抱えてお仕置きを受ける姿勢をとる。
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