中等部

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夏原が退室した後も瀧の怒号と少年たちの尻を打つ音、少年たちの叫び声は数分続いた。 「比叡、伊吹、能登。」 「「はい!」」 「床に四つん這いの姿勢!」 「「はい!!」」 名前を呼ばれた3人は素早く床に手と膝を付き四つん這いの姿勢をとる。 「腰を反らせ!尻を上げろ!」 「「はい!」」 バチンッバチンッバチンッ 「尻の穴を上に向けろ!」 「「はいっ!」」 バチンッバチンッバチンッ 「力を抜くなぁ!」 「「はいっ!!!」」 パァンッパァンッパァンッ 「よし、10分だ。10分その姿勢を保ったら戻っていい。比叡、号令を。」 瀧が比叡の前に時計を置く。 「はいっ!10分始め!」 「「はい!」」 比叡が号令を出し、部屋はしんと静まり返った。 「…た、隊長。俺にもやらせてくださいっ」 屈辱と羞恥心に耐えかねた春名が瀧に訴える。 「春名。お前はなんでこんな姿勢でしか指導を受けられねぇんだ?」 仰向けの春名を瀧が見下ろす。 「すみませんっ姿勢を崩してしまって…」 「“お仕置き”だな、春名。」 「ごめんなさいっ、俺、ちゃんと受けますから!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!隊長っ」 瀧は板を振り上げると春名の尻に叩きつけた。 パァンッ 「あぁっ」 パンッパンッパンッパンッパンッパンッ 「うっいっつっあぁっ痛いっ!許してください!あぁ!痛いい!」 先ほどまでは4人が順番にぶたれていたが、今度は春名の尻にだけ休みなく痛みが襲ってくる。 パンパンッパンッパァンッパンッパンッパァンッ 上から尻の下を叩きつけられ、次に横から尻たぶをぶたれ、今度は尻の上部をすくい上げるようにぶたれる。 「ぎゃあ!ごめんなさい!いっ痛いっごめんなさい!」 春名の尻をぶつ音と春名の叫び声だけが部屋に響いている。 パンッパンッパァンッパンッパンッパァンッ 「ぎゃあ!いっ痛い!ごめっなさい!痛いぃ!いっ!」 「10分終わり!」 比叡が言うと春名をぶっていた瀧の手が止まった。 「よし、全員戻っていいぞ。」 「「ありがとうございました!!」」 少年たちの声に満足そうにうなずいて、瀧は部屋から出て行った。
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