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「ふはははは!」
悪魔は笑いだした。
「お前はとんでもないことを言ってしまったな! その身体、この私がもらってやろう!」
悪魔はさっと手をかざすと、聖女と自分の魂を忽ち入れ替えてしまった。
「ほう。これが人間の身体か。悪くない」
手足を自分の意思で動かしてみるが、特に問題はなさそうだ。
美しくなった己の姿をひとめ見ようと、はやる気持ちをおさえながら、悪魔は鏡の前に立った。
鏡の中には人間の女性が映っていた。
だが、想像していた美しい姿ではなく、悪魔のようなただの醜い女だった。
「な……これは……どういうことだ……」
そこへ悪魔となった聖女がやってきた。
鏡に映る醜い女。そこに並んだ姿を見て、悪魔は思わず振り返った。
そして言葉を失った。
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