2. Side:悪女 【聖女の生活】

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 それからの日々は、とても優雅だった。  仕事はすべて家臣へ任せ、自分は部屋でのんびり過ごした。   「聖女さまは一体どうされたのか?」  変わり果てた聖女を(いぶか)しむ者が出てきた。  ひそひそと陰口を叩く者まで現れた。  悪女は陰口を叩いた者がいると知ると、すぐさま調べ上げ、その者たちを罰した。  厳しい意見を言ってくる者たちを遠ざけ、甘い言葉で褒めそやしてくれる者たちだけを側においた。  その結果、口先だけで能力のない者たちだけが城に残った。  国が傾くのに、一年もかからなかった。  聖女の評判はあっという間に地に落ち、彼女はと呼ばれるようになった。
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