3人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
そう、ドーナツの穴だ
あの穴は、そこに存在しないくせに穴が無いとドーナツと呼べないという矛盾に満ちた存在だ、今まで多くの先人たちがこの問題に頭を悩ませてきた。
俺はついさっき閃いたことがあってこの文章を書いている
「ドーナツの穴というものは存在しない」
「ドーナツの穴はドーナツを構成する存在ではない」
既に破綻している文章だが、ひとつ考えて見て欲しい。
イチゴのショートケーキのイチゴだけ食べた時、「イチゴ」かどうかわからなくなるが食べかけのショートケーキという存在が生まれる。
同じように
ドーナツをかじった時は食べかけのドーナツという存在が生まれる、形的にはアルファベットのCの形をしている、そしてこの時点でドーナツの穴という存在は完全に霧散している。
「穴はどこに行った?」
最初のコメントを投稿しよう!