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家族がいない時に限り、極稀に人間に戻る事があった。
そんな時は決まってメイド服を着た小さなおじさんが現れ、私に向かいハートをつくる。
すると私は人間に戻る
戻れるが時間にしてたった数分。
会社に行こう。この場から離れようと身支度をしている最中に、小さなおじさんが現れて私を犬に変える。
こんな生活を約2年も続けている。
2年もこんな生活を続けていると、すっかり慣れてしまった。
人間に戻りたいのだが、犬の生活も悪くはない。
自由に外出できないのと、ドックフードが薄味なのを除けば、快適なのである。
私は今日も窓の外を眺めている。
小さなおじさんが現れた。
今日はセーラー服を着ている。
小さなおじさんは私に向けて手でハートをつくり翳した。
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