side ミチル

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「こんにちわぁ♪」  玄関扉の向こうには魅惑的な身体のラインを強調する紺のミニスカートを履くスーツ姿の女性が立っていた。玩具屋でよく見かける〇〇ちゃん人形に似ている。非常に可愛いらしい顔の若い女性はドアを開けたミチルと目が合うと、黒縁の伊達眼鏡の端をクイッと持ち上げ表情を緩めた。 「ワタクシ、朝比奈ホールディングス内の内部諜報部秘書の楼鬼子(ロキコ)と申します」
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