side ミチル

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「な、な、7億円!?」 途方もない金額に驚いたミチルは思わず退け反らせたバランスを崩した身体を壁に支えさせた。 「らっきー7。七億円!幸運が舞い降りたとお考えくださいませ。ですので、くれぐれも...」  玄関の中まで身を乗り出して桜鬼子は呆けするミチルの顔を覗きこんだ。 「くだらぬ者にそそのかされて、おかしな考えなど持たぬよう、よろしくお願いいたしますね。アダムとイブの様に......ね🎵」 口調は戯けてはいたが桜鬼子の青い瞳は突き刺すように鋭い光を放っていた。  
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