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自分は店ぐるみで担がれているのだろうか。それとも夢でも見ているのだろうか。
「まあ、構わないよ」
ともかく金じゃなければ問題ない、と軽い戯れのつもりで蓮は片手を上げた。
「やったー!」
女は素早く胸元に腕を入れて青く光り続けていた物体を取り出した。真っ直ぐに蓮の鼻先へと向けた物体の正体は一枚の輝く青い羽根。
「貴方の願いを叶えてあげる。運命よ、ねじ曲がれ!」
蓮の身体が一瞬で青白い炎に包まれた。
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