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3月になり私達は卒業の日を迎えた
『今日で卒業かぁ~』
「・・・」
学校の敷地内にある桜並木を2人で歩いていると、桜が風に舞い綺麗に散る
「砂名、お前さ」
『ん?何』
「・・・」
『え?』
「お前、さ」
『うん』
「・・・」
『え、何?まさか告白?!まさか悟私のこと!』
「中学1年の時」
『アレ無視?!まぁいいや。うん何』
「付き合ってた奴いただろ」
『え?うんちょっとだけね。けどすぐフラれた。このタイミングで何で古傷抉るの?!』
「その彼氏とかキスしたんだったか」
『私の質問はスルーなんだね。うんまぁ1回だけね・・・それから少しして別れたから1回だけ。ってこれ1年の時言ったよね』
「そうだったな」
『うん』
なんだろ、今日の悟変だな
困惑しながら悟を見ていると、悟の顔が急接近してきて2人の唇が重なった
『?!』
なんでいきなりキス?
私は赤面した顔で離れていった悟の顔を見た
「初めてじゃないなら忘れられるな」
『な、いや・・・は?!』
「悪い。犬に噛まれたと思って忘れてくれ」
『犬って』
ん?あれ
門のところに二宮さんがいる。悟を迎えにきたの?
悟は私の頭を撫でると穏やかに笑って行ってしまった
「じゃあな」
『・・・』
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