どこにいる

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悟が車に乗ると、二宮さんは車のアクセルを踏んだ 「青春ね。羨ましいわ」 「何見てんスか」 『そっちがあんなトコではじめるからでしょ~。そりゃ見るわよ』 「・・・」 『ま、そんなことより。中学卒業おめでとう悟」 「そして、地獄へようこそ悟」 「はい」 淡々と答える悟に二宮さんは小さくため息をついた 「中学でくらいやんちゃして良かったのに。悟は本当に真面目なんだから」 「大丈夫です」 「そうかしら?私が言うのはどうだとは思うけど悟はもっとこう」 「だから大丈夫です」 「そう?」 「はい」 《悟!悟はお医者さんになって病気で苦しむ人を沢山助けるんだよね》 《うん》 《私は警察官になって悪い奴等から人を助けるよ!》 《うん》 《2人合わせたら物凄く沢山の人を助けられるね!》 《・・・うん》 「あいつが人を助けるんなら、俺も助ける意味があると思える。だからもう充分です」
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