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[り]から始まる四字熟語その3▽
(竜舟鷁首、竜舟鳳艒、竜驤虎視、竜攘虎搏、凌霄之志、竜驤麟振)
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【竜舟鷁首】
りょうしゅうげきしゅ
~☆意味☆~
風流を楽しむ舟のこと
~☆解説☆~
竜の頭が付いた舟と、「鷁」――中国の伝説上の水鳥の首が付いた舟。ぶっちゃけ要らないと思う。
そんな装飾のついた、風流を楽しむための舟のことをいいます。これは海賊王の出番かな?
あとでより有名な「竜頭鷁首」が登場します。
~☆使用例☆~
【ココア】「そういえばハコってオメガ白泉なんでしょ? つまりは稜泉で一番お金貰ってる学生さんだよね? お金持ちだよね??」
【ハコ】「妙な表現やめるなり、まあその部分はバレている以上否定はしませんが」
【ココア】「ハコが自分でバラしたんじゃん。でもそういうことなら、海賊王の立派な船を用意してさ、海賊王専攻の賜物として白泉の何処か借りて展示してみたらどうかな? 立派な竜舟鷁首を見せたら、皆乗りたくなるかもしれないでしょ?」
【ハコ】「……割とマトモなアイデアな気もしますが、投資量がこれまでの比じゃないなり。抑も展示場所なんてどうやって借りるんですか」
【ココア】「同じオメガ白泉のエンジニアさんは敷地内に工場建ててるし、ワガママ聞いてくれるんじゃないかな? 黑稜キャンパスの校長先生に試しに訊いてみたら、黑稜との溝は深まるだろうけど強行は出来るはずだって」
【ハコ】「却下寄りの保留でお願いするなり」
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【竜舟鳳艒】
りょうしゅうほうぼう
~☆意味☆~
天子の乗る船/美しい船
~☆解説☆~
久々に入力が難しい文字襲来。「艒」は小船って意味らしいです。「竜舟」「鳳艒」ともに天子の乗る舟。
ということで一般人が乗るものではない素晴らしい船を表します。バカ目立ちしてそう。
~☆使用例☆~
【ココア】「――ということで乗組員は全く集まってないけど、ひとまず我らが海賊王がホームとなる竜舟鳳艒を造船するプロジェクトがいよいよ始まりました!!」
【ハコ】「保留でお願いと言ったのにッ!!?」
【ユラ】「あえてこういうのを後先考えずにやってみることで、今後の方針が鮮明に見えてくることもあるもんさ。君らが金閣アフターに手を貸してくれた時のようにな」
【ハコ】「……ユラ、どうして貴方まで――」
【ユラ】「勝手に黑稜白泉の溝を深められても政権的に困るからな、ならばいっそ黑稜側も携わってしまえばいい。君は最高に問題児だが……最高に有用な人材なんだ。無駄に終わる時間など、友たる私達が赦さないと思え」
【ココア】「(何か早速、海賊王の為の船っていう以上の価値が後付けされてる気がしなくもないけど……でも、走り抜けよう。それがきっと、ハコの大事な一歩になるんだから!!)」
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【竜驤虎視】
りょうじょうこし
~☆意味☆~
全体的にとても意気盛んなこと
~☆解説☆~
「驤」は躍りあがることで、「竜驤」は竜が天に昇る意。「虎視」は鋭く様子をうかがっていること。
世に威勢を示して、意気が盛んなことを表します。にしても竜と虎はよくセットで出てきますね。これぞ竜吟虎嘯。
~☆使用例☆~
【ダンベル】「暴走族退治の次は造船ですか? とても御曹司たちの学び舎の姿ではなくなっているようですが」
【マキ】「氷条参席がチャレンジング過ぎる……何というか、金閣アフターの件から感じ始めていたが、稜泉生活を何でも楽しみ始めている節がある。それがあろうことか海賊王活動とやらと化学反応を起こしたらしい」
【ウミナリ】「我が主が率先してやり始めたとなると、頼まれてもないグループ構成員が勝手に集まって来るのも当然。そしてやり始めてみたら、自分達で全てを創るというまさに白泉の放課後活動に膏肓之疾を罹患する者が続出」
【マキ】「今やマニュファクチャに通じている白泉生と合同作業しているからな……まさかハコくんの汚点とでも言っておくべきだった海賊王専攻がこれほどまとまった竜驤虎視を起こすだなんてな……」
【ウミナリ】「本人というよりは、我が主やココア嬢が出しゃばった結果でしょう。……この盛り上がり方から推測するに、海賊王が航海する為の船、は完成しないまま終わりますが」
【マキ】「だとしても非常に良質な失敗で終わるさ。こんな経験は二度と無いレベルだ……大事に踏み給えよ、ハコくん」
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【竜攘虎搏】
りょうじょうこはく
~☆意味☆~
強者同士が激闘すること
~☆解説☆~
「竜虎相搏」と同じってことでいいと思います。「攘」は払うこと、「搏」は打つこと。
すなわち、強い者が戦い合うことを表す四字熟語。ココアちゃんは鳳のイメージで設定してます。
~☆使用例☆~
【ユラ】「白泉ウルトラファイブっていう括りは今年度の玉席が発行される前から存在してたらしい。既に君らは殿堂入りしてたみたいだが」
【ハコ】「ダサし(←ク活用)」
【ユラ】「君とバ会長は特にアクティブな印象だったからか、よく白泉の中では竜攘虎搏の組み合わせとして妄想されていたんだとさ。確かに、君ら闘い合ったらどっちが勝つんだろうな」
【ココア】「そういえば、考えたことなかったかも……! バ会長もハコもバカみたいに強いですもんね」
【バ会長】「思い返してみればそういう類いの質問幾らか貰った記憶あんなぁ。俺と海賊王はよく対比されてたわけだが、黑稜拾山はどうなんよ? ツララの対比になる存在って、あんま聞かねえな」
【ユラ】「そういう妄想自体が穢らわしい風潮もあるしな。しかし、竜虎相搏における私のパートナー、か……沙羅のあの女かな矢張り」
【ココア】「(あ……沙羅って、確か――)」
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【凌霄之志】
りょうしょうのこころざし
~☆意味☆~
盛んな飛躍の志
~☆解説☆~
過去一でずば抜けた送り仮名数が四字熟語カードを襲う!!
「霄」は「そら」と読めるそうです。つまり空より高く志を持つ、みたいな形です。転じて俗世間、常識や日常のもと過ごしている一般人たちを超越せんとする高尚な志について説明する四字熟語です。レッドです。
~☆使用例☆~
【ココア】「バ会長にいつか訊こうと思ってだいぶド忘れしてたことあったんです! 白泉ウルトラファイブの中で一番存在感発揮してない検便探偵カナカナさんってどんな人なんですか?」
【バ会長】「そんなの永久に忘れてくれててよかったのになぁ……」
【ココア】「あはは……でも、何か最近エンジニアの人もトカゲの人もよく話題に上がったり会ったりするので、最後の1人とも接触の機会あるかもしれないじゃないですか。その時の為に!」
【バ会長】「んー……まぁ。凌霄之志をお持ちというか? 常人じゃ考えられないような習慣でクラスメイトを驚かせるみたいな? トカゲくん同様に、実際会ってみたら少しずつ分かってくるかもしんねえな。でもあんま仲良くならないでな?」
【ココア】「(……何か、ここまでバ会長が消極的になる相手なんて珍しいな。嫌ってる相手、っていう感じもしないけど何て言うか……避けてる――?)」
【バ会長】「(大してお互い問題とは思ってない気はするんだが……そんなアイツとも、改めて向き合わなきゃいけない時も来るってことなんかね……)」
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【竜驤麟振】
りょうじょうりんしん
~☆意味☆~
威力や勢力の盛んな喩え
~☆解説☆~
ゴツいですね。「驤」は上がる意。「麟」はキリンを指してるっぽいですね。
首を高く上げて竜のように上り、キリンが勢いよく振るい立つように、威力や勢力がとても盛んなことの喩えとして使われます。圧が凄そうですね。
~☆使用例☆~
【ハコ】「(ココアが個人的な附き合いとして玄武衆の頭領と繋がりを持っています。それが現状、玄武衆を牽制する機能を充分に果たしていると同時、このような大掛かりなプロジェクトに付け入る隙を与えているようなものにもなっています)」
【リザ】「(海賊王様の竜舟鷁首プロジェクトは何故か黑稜の半数近くが携わっている、今や稜泉で最も竜驤麟振の域と化したオープンキャンパスのセンターポジション必至の美点。そしてプロジェクトの過程で確立された次なるビジネスの繋がりは、玄武衆にとっては金鉱脈に見えることでしょう)」
【ハコ】「(ココアであれば、この表社会での同心戮力の機会を数多く作って改心させてしまおうと発想するでしょうが、その純真を裏切る可能性の方が明らかに高いわけで――)」
【女子】「あっ、またリザくんを勧誘してる!! だから、海賊王さん!! リザくんは私達の――」
【リザ】「…………(続きは夜、ということで)」
【ハコ】「(コイツ……絶対、普通にキャンパスライフ楽しんでるなり。私より満喫してるなりっ……)」
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