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[り]から始まる四字熟語その5▽
(霖雨蒼生、麟角鳳嘴、輪奐一新、琳琅珠玉、琳琅満目)
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【霖雨蒼生】
りんうそうせい
~☆意味☆~
民を苦しみから救う人
~☆解説☆~
「霖雨」はずっと降り続いている雨。困ることもありますが、ここでは干ばつを解決する数日規模の恵みの雨です。「蒼生」はイメージしにくいですが、草木が青々と茂る所から転じて、多くの民という意味合いになります。
水の足りない地域の人々を救う恵みの雨。このように恵みを与えることや恵みを与える存在を指す四字熟語です。必殺技名にも使えそう。「旱天慈雨」と似てる気がします。
~☆使用例☆~
【ユラ】「随分と大規模なプロジェクトになってしまってすまないな海賊王。これでは船は完成するだろうが、海賊王として船を使う文脈に持って行くのが最高に難しい――」
【ハコ】「そんなのはとっくに諦めてるなり、既に次の使い道は考えてます。……少し時間をください、事の発端として、今度は決して揺らぐことのないこの竜舟鳳艒の使命を用意します」
~ そして現在に至る ~
【ココア】「……ということでハコの発案に私もノって、ウミナリさんも巻き込んで金閣アフターサポートの最高責任者に会いに行きました。ハコはちょっと、色々考えた結果待機させる運びになりましたけど……」
【ハコ】「学園一丸となり、学園規模で造ったものです。それが人を乗せ、社会の中を移動できる道具であるならば、この道具はついでに社会の――より多くの誰かの為になるモノであるべきだと、考えました。それがあの船の真なる使命」
【ユラ】「……それで見事、驪竜之珠を獲ってきた、と。ココアくん……君という奴は……」
【ココア】「まあ、予想通り最高に竜蟠虎踞でしたけどね、私限定で……ウミナリさんが一緒に頼み込んでくれなかったら絶対上手くいきませんでしたよ。まあ、これから具体的にどんな使い方をするか、どうやって被害者の方々を、WKBとか民警とか、少しでも疵を負った人達を残らず掬い取る船にしていくか、それは稜泉や藍澤の皆さんと考えていきますけど」
【ユラ】「……海賊王。君も、本当にコレで良かったのか?」
【ハコ】「海賊王、すなわち、王、なり。王すなわち、下々の者達を束ねる立場。どうせ王であるというなら梁冀跋扈の類いではなく……決めた航路を放棄してでも見える人達の困窮を少しでも癒やせる、霖雨蒼生の類いで、ありたい。……チグハグな展望であるのは認めます。これが――私の、"責"だと、思います」
【ココア】「(……ハコ……)」
【ユラ】「……………………」
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【麟角鳳嘴】
りんかくほうし
~☆意味☆~
超レアアイテムの喩え
~☆解説☆~
「麟角」は麒麟の角、「鳳嘴」は鳳凰のくちばし。両方とも想像上のアイテムらしいですね。
つまり非常に稀にしか存在しないものの大袈裟な喩えとして使われます。ちょっと意味合いは異なるのですが「驪竜之珠」とも相性良さそうですね。
~☆使用例☆~
【マキ】「……明確な使用用途はあろうことかこれから考えていくという結論に至ったみたいだが、船自体は最早完成が目に見えてきているな」
【ユサ】「普通に豪華客船に匹敵しそうなクオリティで既に都内でニュースになってますよ。宿泊施設にもできそうですよね」
【マキ】「その場合、もっと内装や装飾品を豪華にした方が良いな。今の製造チームの気合いは竜驤麟振レベルだからな、提案すれば平然と麟角鳳嘴も調達してきそうだ」
【ココア】「そういうお金になりそうなものを入れちゃうと、泥棒さんの目に留まるかもしれないじゃないですか。だから、立派に仕上げつつも、豪華絢爛は極力避ける。あくまで被害者の方々に寄り添える船であってほしい、それがハコの願いです」
【ユサ】「……ソレ言われると何も言えなくなっちゃうなぁ。美術品とか置いて、テロリストとか引き寄せたら何の意味も無いもんね」
【マキ】「玄武衆の連中がどういう思考をしてくるかもシミュレーションしておいた方がよさそうだ……全く、考えることは本当に多くなったな、ココアくん」
【ココア】「えへへ……すみません……」
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【輪奐一新】
りんかんいっしん
~☆意味☆~
リニューアルし壮大・美麗なこと
~☆解説☆~
「輪」はここでは曲折してたいそう優れたさま。「奐」は光り輝くさま。
建築が新しくなり、壮大で美麗なことの形容となります。そろそろいつもの使用例に戻ろう。
~☆使用例☆~
【ユサ】「さて、ここ最近ずっと突然の造船エピソードに追われていた私達ですが、アマノさんのお宅がまた輪奐一新に成功したとのことで見学に来た私達です」
【ココア】「ホントにこのタイミングで誘ってきますかって気分だよね! でも来ちゃった、アマノさん今回はどんなビフォーアフターをやらかし――」
【女子】「じゃーーんあまりに尊すぎるココア様の頭部をスタジアムの外装に模してみましたの!! どうですかココア様、親近感が湧いてきませんか!? よろしければ毎日、この家で寝食してくださいませ!!!(←末期)」
【ココア】「――――」
【ユサ】「自分の顔面が建物のデザインになってたらそりゃ言葉失うよ」
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【琳琅珠玉】
りんろうしゅぎょく
~☆意味☆~
優れた人物・詩文の喩え
~☆解説☆~
「琳琅」は美しい玉。「珠玉」も勿論そんな感じ。
ということで非常に美しい玉を指しますが、転じて優れた人物や美しい詩文の喩えにもなります。「琳琅」「珠玉」それぞれ単独でも同じ意味に持って行けるようですね。
~☆使用例☆~
【タマ】「……私が出張祭りしてる間に、本当に大きな船が完成しちゃってる……」
【ユラ】「あ、タマくん」
【タマ】「!! 参席、お疲れ様です。えっと、会長から多少説明は貰ってるんですが、一体何がどうなって稜泉が船を造る羽目に――」
【ユラ】「……久々の琳琅珠玉に私の血管が耐えられるわけがないじゃないか……(←大出血)」
【タマ】「!?!?!?!?」
【ココア】「うん、やっぱりツララ先輩はこうでないと!! フォロー入りまーーす!!!(←強アルカリ電解水+強酸性電解水)」
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【琳琅満目】
りんろうまんもく
~☆意味☆~
秀逸なものが満ちている喩え
~☆解説☆~
再び「琳琅」、美しい玉。「満目」は「満目蕭条」とかで扱いましたが、見渡す限りって意味合い。
「琳琅、目に満つ」――美しいもの、素晴らしいものが満ち溢れていることの喩えとなります。私の画像フォルダには少なくとも1000以上の四字熟語カード。容量が満ち溢れないよう工夫はしていますので、一括ダウンロードできる仕組みとか考え中なり。
~☆使用例☆~
【バ会長】「どうよタマ、殆ど俺達玉席の力を借りずに黑稜白泉が造ってみせた、一大アドリブプロジェクト!! もうメディアに晒されまくってるぜ!!」
【タマ】「アドリブでエンジン積んだ船を海に浮かべるなんて趣深いね、とお得意様から話題にされた時は知らない話過ぎて全思考が彼方に飛んだんですよ。取りあえず全学生の代表たる会長には後で指導室をご案内しますね」
【バ会長】「あ、やっぱり……?」
【タマ】「……参席。えっと……大丈夫ですか? あの船は、金閣事変のアフターサポートに用いられる方針だと聞きましたが……」
【ユラ】「私の精神の心配は不要ですよ。寧ろ、そこのバ会長並みに心が高揚している気配すらあります(←表ver.)」
【タマ】「そう、なのですね」
【ユラ】「――琳琅満目の姿に心動くだなんて、思ってもみなかった。何て、大きな船なのだろう……そっちからは見えてるかな、お母さん――」
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