アウトプット8([ら]~[わ])

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[る][れ][ろ][わ]から始まる四字熟語その1▽ (鏤塵吹影、縷縷綿綿、零絹尺楮、鴒原之情、冷嘲熱罵、烈士徇名、聯袂辞職) ■■■■■■■■■■■■ 7f44b380-4ec3-4d97-b096-c239111c5543 ■■■■■■■■■■■■ cdb5c12b-ad88-4585-967b-72a8aebd07b4 【鏤塵吹影】 るじんすいえい ~☆意味☆~ 無駄な努力、やりがいのなさ ~☆解説☆~  「吹影鏤塵」リターンズ。すっかり忘れてましたぜ。  無駄な作業を繰り返しているようなイメージ。そこからやる意義のなさを強調する四字熟語となります。  なお、吹影鏤塵の時と同じように「鏤塵(ろうじん)」とも読めます。[ろ]のコーナーでは割愛させていただくのです。 ~☆使用例☆~ 【ダンベル】「……貴方は一歩を、踏み出しました。こちらのお嬢様の、ワガママに附き合う形で」 【ウミナリ】「何が言いたいのでしょうか?」 【ダンベル】「まだ――追うのですか? 私に何らかの像を重ね合わせて追いかける、鏤塵吹影に等しい日々を。まだ捨てないのですか?」 【ウミナリ】「私のすべきことは変わらない。時が来るまでは――全てを御父上の恩義に報いる、ただそれだけです。御父上の心に死神がチラついているならば……」 【ダンベル】「…………」 【ウミナリ】「その災禍を消し去ることだって、私の使命であり続ける」 ■■■■■■■■■■■■ 1bc055e4-b40b-4e97-bf4d-b8463c88375f 【縷縷綿綿】 るるめんめん ~☆意味☆~ 事細かに長々と述べること ~☆解説☆~  希望薄である「一縷の望み」とかよく聞きますが、「縷縷」は細く絶えず続くさま。「綿綿」も同じです。また、どっちもこまごまと説明する意も有します。類語ですね。  ということで話が長くて煩わしく感じられることを表します。会話には適切な長さというのがありますね。 ~☆使用例☆~ 【ユラ】「全く、オタクの話は熱が入り出すと縷縷綿綿としてキツいものがあるな……」 【ココア】「さっきココアFCの人達とお喋りしてましたね? 今度は何の事情聴取だったんですか?」 【ユラ】「聴取すべきことは溜まってるが、今回は単なる世間話さ。といっても奴らの世間話はココアくん以外にないからなぁ。ココアくんの何が素晴らしいかを語るのに50分だ。プレゼンで大事なのは長さじゃなく、バランスだということを奴らはもっと学ぶべきだな」 【バ会長】「なるほどねぇ。ところでツララが思うタマの魅力ってぶっちゃけ何よ?」 【ユラ】「よくぞ訊いてくれたなァ!! ちょっと待て……最終下校時刻まで1時間、かなり厳しいが――この氷条参席がバランスよくプレゼンしてやる!!」 【ココア】「既に熱意が縷縷ってますね」 ■■■■■■■■■■■■ 60fc432c-f026-4702-9bda-a63687cbdf83 【零絹尺楮】 れいけんせきちょ ~☆意味☆~ 絹や紙のきれはし ~☆解説☆~  「零」はここでは、僅かな意。「楮」は「こうぞ」と読んで、製紙の原料。「尺楮」で手紙だそうです。  絹や紙のきれはし、書画 (=毛筆で書いた文字や絵)のきれはしなどを表す四字熟語です。とにかくきれはしなのです。 ~☆使用例☆~ 【ココア】「う~~ん、やっぱり気のせいじゃないレベルで盃鉄区、暑くなってるよなぁ……真夏の2倍はありそう」 【ダンベル】「気温がですか? だとしたら其処を興味本位で散歩しているココア様は人間じゃありませんね」 【ココア】「メイド服で附いて来てる人も人間じゃないよー。比較的この辺で、ウミナリさんが好きそうな零絹尺楮よく拾うんだよね。正直私はゴミにしか見えないんだけど、ウミナリさんの興味を惹けると思えば灼熱地帯のゴミ拾いも悪くないよね……!」 【ダンベル】「(……確か、古代の断爛朝報の類いに関心をお持ちでしたか。その理由は単なる知的好奇心なのか……それとも――)」 ■■■■■■■■■■■■ 3abfc3db-38e4-4dd4-9484-d13bd559fb92 【鴒原之情】 れいげんのじょう ~☆意味☆~ 兄弟の深い情愛のこと ~☆解説☆~  「鴒」は「鶺鴒 (せきれい)」という水鳥のこと。  セキレイが水鳥だけどいまは高原に居て、そんな危機的な状況の時に助けになるのは兄弟の深い情愛だ、といった美徳の意味合いになります。いや、多分それ以外にも助かり方あると思うんですけど。  なお、「棣鄂之情」と類義です。 ~☆使用例☆~ 【マキ】「お前達と遊んでいるだけの俺ではない。監査官の職務を全うする旁ら、引き続きブランド戦略を推し進めている勝ち組のこの俺をもっと見倣うがいい」 【ココア】「おお、久々にマキ先輩がマントを拡げて自慢フォームだ! でも私はもう知ってますよ、ヤス兄さんからガッツリお聞きしてますから!!」 【マキ】「何ッ!? 兄貴め……闘争から逃げた分際で勝手なことを」 【ココア】「そんなこと言って、今ではもう戦略の相談とかする仲なんですよね? この前軽くピンチになったから、普通に解決法の相談しに来たとか。すっかりお兄さんのこと信頼してるじゃないですか、鴒原之情👍!!」 【マキ】「クソ兄貴ッッ、日常会話の為に情報漏らすんじゃないッ!!!」 【ユサ】「(あの頃と比べて、絶対丸くなったよなぁこの人。なるほどなるほど、お兄ちゃんっ子かぁ……)」 ■■■■■■■■■■■■ 7ef7c34f-541e-415b-94f8-d002c582d7f8 【冷嘲熱罵】 れいちょうねつば ~☆意味☆~ ガッツリ馬鹿にすること ~☆解説☆~  「嘲」「罵」で「あざけりなじる」意。それを分割して、対となる言葉でそれぞれ装飾した構造。面白い作り方ですね。  冷ややかにあざけり、熱心になじることを意味する四字熟語です。つまりは徹底的に罵倒しているんですね。 ~☆使用例☆~ 【ユサ】「ココアちゃんって、結果どうなるかは兎も角として何事にもめちゃ一所懸命だし、最近じゃ普通に玉席として優秀の域に入っちゃってるし、そんなわけだから私達クラスメイツも冷嘲熱罵がしづらくなってるんだよねぇ……ごめんねココアちゃん」 【クラスメイツ】「「「ごめんなさいココア様……」」」 【ココア】「謝るところおかしくない? そして今も昔も変わらず結構バカにしてきてますよね皆さん!?」 ■■■■■■■■■■■■ e93784f0-b3a3-4761-834a-08b570ddc753 【烈士徇名】 れっしじゅんめい ~☆意味☆~ 正しい人は名誉のため懸命する ~☆解説☆~  「烈士」は自分の信念をもって一途に行動する人。「徇」はあることのために一身を捧げること。「殉職」とか有名ですよね。  正しい人は、利益や地位などで動かされることなく、自分の信じる道理・正義を押し通して本当の名誉を守るのだと語る四字熟語です。タマ先輩よりはココアちゃん寄りだと思います。 ~☆使用例☆~ 【ユサ】「烈 士 徇 名 。(←自分を指差して)」 【ユラ&ハコ】「「ない」」 【ココア】「……何で自分にその四字熟語が似合うとか思ったの?」 【ユサ】「ココアちゃんは絶対この社会に彩りを加えてくれるなぁって。だからこの社会をもっと楽しくするために、いっぱい行動に移してココアちゃんを叩きまくりました☆」 【ココアFC】「「「ユサ顧問~!!」」」 【ココア】「この変態現象のどこに道理があったんだろう……」 ■■■■■■■■■■■■ 68b2da8c-b639-4a66-8a74-d12de205283c 【聯袂辞職】 れんべいじしょく ~☆意味☆~ 行動を共にし、一斉に職を辞する ~☆解説☆~  「聯」は「連」と同じです。「聯袂」はたもとを連ねる意から、行動を共にすることといえます。単体でも使えそう。  ここでは一緒に辞職してますね。在職者たちもついでに首絞まりそう。 ~☆使用例☆~ 【タマ】「ココアちゃんが玄武衆の人達を独りで止めに行った時、職員室は聯袂辞職の空気を固めてたんだよ。社会を揺るがす極めて大きな事件に拡大させてでも、ココアちゃんを護ろうと……」 【ココア】「ギャーーそれは初耳ですッ、今すぐ謝りに行かないとッッ」 【タマ】「日吉キャンパス長が言い聞かせた、という形でもう決着してる話だから掘り返さなくてもいいとは思う。だけど、喩え烈士徇名と評される行動だとしてもね、そんな貴方を絶対に失いたくない人が居るってことを忘れないでね。皆、言ってるでしょ? ココア様は稜泉の宝だって」 【ココア】「……やっぱり。私、とんでもなく恵まれてますね。タマ先輩に分けたいぐらい、いっぱい……」 【タマ】「私はブランドレスの割に、随分恵まれてるよ。ココアちゃんに、タマ先輩って呼んでもらってるんだから――」
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