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[る][れ][ろ][わ]から始まる四字熟語その2▽
(連璧賁臨、螻蟻潰堤、螻蟻之誠、老驥伏櫪、籠鳥檻猿、狼貪虎視、魯魚亥豕)
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【連璧賁臨】
れんぺきひりん
~☆意味☆~
2人の客が同時に来る
~☆解説☆~
「連璧」はダブルの玉で、お客が続いて来るのをなぞられたもの。才徳の優れた2人の友という意に落ち着くらしいです。「賁臨」は客の来訪を敬っていう語。
結構難しい組み合わせな気もしますが、簡潔にすると2人の客が同時に来るのをいう四字熟語です。どちらともそれ相応にお客様として迎える態度が付随しています。
~☆使用例☆~
【ユラ】「お邪魔するぞココアくん。にしてもホントTHEお嬢様の豪邸だな」
【ハコ】「絶対敷地の数割持て余してるなり」
【ココア】「……皆さん信じられますか? 何とここまで濃密な附き合いを続けておいて、この2人が私の家に入ったの初めてです!! 連璧賁臨、胸がドキドキして爆発しそうですよ!!」
【ユラ】「私も、侍従はまだいいにしても父親に知られたらどんな電話が来るかと割とドキドキしてるよ」
【ダンベル】「こちらも、ココア様以外全員ドキドキもとい緊迫していますよ。一方の白泉海賊王殿は平和で良いですね」
【ハコ】「…………」
【ココア】「(多分コレ、ツララ先輩よりハコの方が穏やかじゃないよなぁ……)」
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【螻蟻潰堤】
ろうぎかいてい
~☆意味☆~
些細なことが大事故へと繋がること
~☆解説☆~
「螻」はケラ、「蟻」はアリでどっちもちっちゃい存在。
「螻蟻堤を潰す」――こういった小さい虫たちが開けた穴でも、堤防を決壊させる原因になりうるというイメージです。ほんの些細なことが、大きな事件や事故の原因となることを表す四字熟語です。「星火燎原」辺りと相性良い気がします。
~☆使用例☆~
【バ会長】「ココアやツララが勢いで始めた海賊船の話、随分良い方向に収まりそうでよかったよかった」
【タマ】「私は実物を見る度にお腹が痛くなりそうですけど……」
【マキ】「ここまで黑稜白泉の大半が充実した活動と化していては計画そのものを瓦解させることはもう不可能に近いだろうが……終始関わらずに既存のブランド戦略の眼で此方を見詰めている輩も一部居るのも事実だ。滅多なことはしてこないにしても、螻蟻潰堤、注意を怠っていい理由にはならない」
【タマ】「沙羅様の動向は私も気になるところです……参席の珍しくアクティブな様子をどう観察していたのか……」
【マキ】「この先のお前達を害するための準備に、このプロジェクトを利用してくる可能性もある。今から手伝うような素振りを見せたなら、充分に注意しろ。アイツらの言葉を信じるな」
【バ会長】「アンタにそこまで言わせるなんて、大した派閥だねえ」
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【螻蟻之誠】
ろうぎのせい
~☆意味☆~
自分の誠意の謙譲語
~☆解説☆~
「螻」「蟻」はケラやアリ。小さいものの代表として使われています。
小さな生き物の誠意、転じて、自分の誠意を謙譲した表現となります。ビジネス現場でも使いづらそう。
~☆使用例☆~
【ウミナリ】「貴方なんぞの螻蟻之誠を御父上に晒した所為で、私はここ数日、どうにも御父上と顔を合わせづらい状態となっています。どう責任を取っていただけるのでしょうかココア嬢」
【ココア】「絶対その四字熟語の使い方間違ってる……でもその件に関してはごめんなさい!! ツララ先輩のお父様も、ウミナリさんこと凄く大切な筈だから、悪いのは私達なワケだし何とか良好な関係に戻ってほしいです……」
【ユラ】「ん? 別に喧嘩とかしてるわけじゃないだろ? 君らがどんだけ仲良くなってるのかが気になって気になって仕方ないから私にメールしてきたぐらいなんだぞ」
【ウミナリ】「は……? メール、ですか?」
【ユラ】「全く、同棲してるんだから直接訊けばいいだろうに……要するに、君の安否を心配してるんだ。ココアくんが――というより井伊家が何を企んで君に接近したのか、怖がってるのさ。だからさっさと安心させてやれ」
【ウミナリ】「……私を心配、して。私なんぞを……御父上――」
【ユラ】「あとその前に、娘の前でその恋する表情するのマジでやめてくれ、私の居ないところでニヤニヤしてくれ」
【ココア】「(何か、私謝り損だった気がしてきたけど……ウミナリさんが可愛すぎるからいっか――!!)」
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【老驥伏櫪】
ろうきふくれき
~☆意味☆~
年老いてもなお大志を抱く喩え
~☆解説☆~
「驥」は駿馬・速い馬。「櫪」はクヌギの木。
「老驥櫪に伏すも、志千里に在り」の略で、年老いてしまった駿馬が馬屋のクヌギを使った厩にて横たわっていながらも、千里を駆けようとする志はまだまだ活発であるイメージ。
そこから、人が年老いてもなお大きな志を抱くことの喩えに使えます。第二の人生を全うするために、今から健康に気を遣うのも大事かもしれません。
~☆使用例☆~
【ココア】「あ~~ほんとに生き心地がしなかった……」
【ハコ】「ソレは私のセリフなり……」
【マキ】「確かに驚いたな。よもや参席の父、藍澤グループ総帥がハコくんに会って話をする為だけに学園に寄るとは……しかし海賊王を自称していながら、その疲弊はどうなんだ? 何もトラブルは無かったのだし、寧ろ非常に高い評価を戴いていたじゃないか、もっと自賛しておけ」
【ユサ】「いやぁ疲れますよ私でも、あんな老驥伏櫪な人に正面から突っ込まれたら。でも参席様の父親って感じでしたねぇ、柔和なコミュニケーションとか苦手そう」
【ハコ】「……絶対冷嘲熱罵かまされると思ったなり……」
【ココア】「(ま、まあ。一番恐れてた展開にはならなくて良かった、かな……滅多に起こらない筈なんだけどね、やっぱりあの光景は心臓に悪いなんてモノじゃないよね……)」
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【籠鳥檻猿】
ろうちょうかんえん
~☆意味☆~
自由に生きられない者の喩え
~☆解説☆~
「檻猿籠鳥」ともいいます。見逃してたシリーズです。やっべ……
籠の中の鳥、檻の中の猿。自由を奪われ自分の思い通りに生きることのできない境遇の喩えとなります。独り暮らしとかになってもペットは飼わないようにしたいです。
~☆使用例☆~
【ユサ】「ココアちゃんって、他人の思い通りにはなってくれなさそうな子だよね。ヤンキーさんというか」
【ココア】「ユサさんにヤンキーって言ってもらえるなんて珍しい!! えへへ、そうでもないよぉ……!!」
【ユサ】「だから最近、私、思いを浮かべるんだぁ……例えば両腕を断臂したら、それでもダメなら両脚も同じように切り離したら、籠鳥檻猿に収まってくれるのかなって。ココアちゃんを飼うのは大変そうだなぁ(←鉈)」
【ココア】「ぎゃーーー定期的に来るヒステリックユサさんだーー!?(←逃)」
【女子】「ユサ様……ココア様がお好きなのは分かりますが、流石にやり過ぎなのでは――? まあ、私達も他人のこと言えた義理ないのですが……」
【ユサ】「(……だって、これくらい強烈にしなきゃ、ココアちゃんの休み時間、貴方達に取られちゃうんだもん)」
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【狼貪虎視】
ろうどんこし
~☆意味☆~
野心盛んで無道なさま
~☆解説☆~
オオカミのように貪欲。トラのように獲物を見る。何か分かりやすそうですね。
野心の盛んなさまや無道で貪欲なさまを指す四字熟語です。悪いイメージに使うと適切なんでしょうね。
~☆使用例☆~
【マキ】「最近は、玄武衆の様子はどうなってるんだ? 一応お前が管理しているようなものだろう?」
【ココア】「あくまで事実で牽制してるってだけなんですけどね……相変わらず皆さん、狼貪虎視としてるみたいで。船を造る過程でも付け入る隙、探してたみたいですよ」
【タマ】「うーん……頭領さん以外の方は正直信用には程遠いから、関わってきたら断固として拒否しなきゃいけないけど、ソレがまた一悶着呼ばないか心配だなぁ。抱き抱き……」
【ココア】「ちなみにメロンちゃんはタマ先輩をまたふわふわ抱き抱きおさわリングする機会を虎視眈眈と狙ってますね。タマ先輩も気を付けて!」
【タマ】「そこもついでに牽制してくれないかな……? 同性同士とはいえ、やっぱり他人である以上は最適な距離というのがある筈だから。風紀はビシッとしていこう、抱き抱き……」
【ハコ】「……タマッ、言行齟齬やめるなりッ……!!!」
【ココア】「(タマ先輩の中ではハコは人というよりアニマル抱き枕かな……?)」
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【魯魚亥豕】
ろぎょがいし
~☆意味☆~
文字の書き誤り
~☆解説☆~
「亥豕之譌」「三豕渡河」など、色々親戚がございます。
文字を書き誤ってることを表します。常用漢字の書き取りもたまには見直しておこう。
~☆使用例☆~
【ココア】「ツララ先輩、この漢字書き間違ってますよ?」
【ユラ】「ん、マジか? ……本当だ、間違えて覚えていたみたいだ。君の前で魯魚亥豕を晒すとは、なかなかレアで恥ずかしいものだな……」
【ココア】「大丈夫ですよ、誰でもありますってそういうの! ……というかそんなものより日頃から人間として間違ってる行為積み重ねてるじゃないですか、ほら右ポケットに隠してるデジカメを渡してください」
【ユラ】「クソッッ、今日の作品は是が非でも家に持ち帰りたかったのにッッッ!!!」
【タマ】「作品……? 参席は何か芸術事を嗜んでらっしゃるのかな……そういえばよくデジカメを持ってる姿を見かけるけど、写真がお好きなのかな……?」
【ハコ】「好きなのは被写体なり」
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