アウトプット8([ら]~[わ])

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[る][れ][ろ][わ]から始まる四字熟語その3▽ (盧生之夢、驢鳴犬吠、矮子看戯、和気藹藹、和羹塩梅) ■■■■■■■■■■■■ 67d7aff9-3eeb-4505-b456-fb127e5e6c0e ■■■■■■■■■■■■ 4e4707e9-5f2b-4b58-985f-243623839eb6 【盧生之夢】 ろせいのゆめ ~☆意味☆~ 人の世の栄華がはかない ~☆解説☆~  「邯鄲之夢」と同じです。「盧生」は人名。  この人は立身出世に燃えてる人だったけども、それを為したとしても所詮夢のようにはかないものなのだと悟っちゃったお話です。どういう人生が正しいかを、毎日考えなきゃいけない時代だと思います。 ~☆使用例☆~ 【ユサ】「大変なんですッ!! ちょっと出来心でココアちゃんを物理的に虐めてたら頭打っちゃって、以前ウミナリさんと人格スウィッチした時みたいにココアちゃんの様子が豹変しちゃったんです――!!」 【タマ】「後ほど指導室をご案内しますね」 【ユラ】「それで、肝心のココアくんは今度はどういうキャラ変を起こしたんだ――」 【ココア】「……どれだけの繁栄を願おうと。どれだけの栄光に足掻こうと。所詮あらゆる全ては盧生之夢、そうは思いませんか――? わざわざ実行する気概も湧きませんが、それならばいっそこの黄昏の空に溶かすように、焔で包み終わらせてあげる方が親切やもしれません」 【ユラ】「――誰だお前!? こんなメンタルアナーキーなテロリスト黑稜生居たか!?」 【ハコ】「か、髪が……黒いなり……人格どころか全体的に切り替わってるなり……」 ■■■■■■■■■■■■ b8bb6996-34f1-4d64-a4a9-77157c0be495 【驢鳴犬吠】 ろめいけんばい ~☆意味☆~ 聞くに値しないもの ~☆解説☆~  「犬吠驢鳴」リターンズ。  お前らの話はロバが鳴いて犬が吠えてるようなものだよね、みたいなことです。稚拙でつまらない文章、聞くに値しない話の喩えとなります。 ~☆使用例☆~ 【ココアFC】「きゃーーーブラックココア様よー!! 見るからにビターな瞳、まるで普段のココア様とは違いますわ……!!」 【クラスメイト】「だけど、いつものココア様の方がいいですわ……!! ココア様、どうか元にお戻りになってください!!」 【ハコ】「ココア!! 誰と入れ替わったのか知らないけど目を覚ますなりッ!!(←揺する)」 【ココア】「……少々、驢鳴犬吠の騒然とした場所ですね。気が散って考えるのも億劫になります。ところで貴方は誰ですか? 邪魔ですよ」 【ハコ】「――――(←イヤホン体育座り)」 【ココアFC】「「「きゃあぁああああ性格もビター、これはこれでッッッ」」」 【クラスメイツ】「「「最高、ですわあぁああああ……ッッッッ」」」 【マキ】「ヤバい、収拾がつかなくなるぞ……」 ■■■■■■■■■■■■ 0f304a1a-becf-4dac-93c1-9bd78ec13f24 【矮子看戯】 わいしかんぎ ~☆意味☆~ 見識のないことの喩え ~☆解説☆~  「矮」は「矮小」とかで使われますが、背が低いこと。「戯」は芝居の意。  背の低い人が高い人の後ろで芝居を見ているイメージ。よく見えないことから、先代の人達の批評や意見を聴いて、よく考えずそれに同調している意味合いになり、そこから見識のないことの喩えとして使われるように。何コレ、レッドです。  鵜呑みにしないのは難しく、考えるのも難しく、そういう時に哲学書を熟読する経験が活きてくるらしいです。喩え世間の感覚とズレるとしても、軸の通った自分の考えというのをニュースを見て文章に起こせると充実すると思います。 ~☆使用例☆~ 【ココア】「…………(←熟読)」 【ウミナリ】「いよいよ哲学書を嗜み始めましたよあの別人」 【マキ】「しかも厭世思想向けだ、最早対の人格に思えてきたぞ……実際ココアくんのみが頭を打って、そうなったのだからウミナリ侍従の時のケースとは全く別の性質と考えた方がいいんじゃないか?」 【バ会長】「ところでココア、何読んでるの? そろそろ元の姿に戻ろうぜ?」 【ココア】「己の軸というのは自分が思うよりも易々と砕けがちです。だからこそ矮子看戯の衆に紛れることないよう、定期的に精神の書を読むとメンテナンスに活用できるのです。元の姿とは何の事です?」 【タマ】「ココアちゃん……人って頭打つとあんなにも豹変することあるんだ……」 【ダンベル】「つまりもう1度頭を打っていただけば或いは(←迷いのない撲殺左ストレート)」 【タマ】「ココアちゃーーーん!?!?」 ■■■■■■■■■■■■ 5ee28956-c6a2-46b1-9f03-4b837f8478e4 【和気藹藹】 わきあいあい ~☆意味☆~ 和やかな気分が満ちているさま ~☆解説☆~  これは使わないワケではないですね。「和気」はのどかな気分。「藹藹」も穏やかなさまを表します。  ということで和やかな気分が満ち溢れているさまを指す四字熟語です。職場や学校も和気藹藹がやっぱり一番だと思います。 ~☆使用例☆~ 【ココア】「――ハッ!! ここは一体、私は何を――ギャーー難しそうな哲学本!? いやあぁあああ厭世思想ォオオ(←泣)」 【ユラ】「このバカ花畑な反応、絶妙に素早いリアクション、そしてほんわか曖昧模糊ピンクヘアー!! いつものココアくんに戻ったのか!! ダンベル殿マジナイス!!」 【ハコ】「このッ――バカココア!! 無駄に心臓に悪い事件を使用例の合間に起こすななり!!!」 【ココア】「え? 何のこと――って何でハコ泣いてるの!? 何かごめん!?」 【ダンベル】「……ということで無事、ココア様は元に戻られて、四字熟語を嗜む日常にも彼女らと和気藹藹と戻っていかれたのでした。めでたしめでたし」 【マキ】「いや、何で貴方あんな全力で躊躇無く主を殴ったのかが凄く引っ掛かってるんだが……死んだよな、1回ココアくん目の前で死んだよな!? ダンベル殿の左ストレートはダンプ粉砕するしな!?」 【ダンベル】「……まぁ、気にするほどのことでもないですよ」 ■■■■■■■■■■■■ e3049cbf-81a1-4ca1-93ae-5a000c99b011 【和羹塩梅】 わこうあんばい ~☆意味☆~ しっかり統治を支える大臣・宰相 ~☆解説☆~  本作ラスト四字熟語。「塩梅」は料理の味加減、そこから物事の調子や加減を表せます。よく出る「羹」は色んなものを入れたお吸い物。「和」は調和のイメージを添えてるんですかね。  美味しく調えられた吸い物は、塩味と酸味との絶妙な加減で仕上がるってことをいってます。そこから、主君の施政を助けて天下を上手に治める大臣や宰相のことを表す四字熟語です。 ~☆使用例☆~ 【ダンベル】「……金閣グループの上層において、井伊は比較的若輩です。しかし、彼女の父親は狼貪虎視といいますか、手段に求めるものは第一に成果であり、故に評価は高いのですが遠巻きにブランドの戦場を分析していた層には長頸烏喙の如く扱われていたようです」 【タマ】「……え? な、何の話ですか?」 【ダンベル】「とはいえグループにおける和羹塩梅を演出する為に大事な信頼関係は確保していたのでね。見事に金閣事変を――井伊は。総合的には有能な御父上ですね。ただ残念な男でもあります。その時既に――否、最初から、最愛の"目的"にとっては彼もまた手段でしかなかったのだから」 【タマ】「……何の……話を……――」 【ダンベル】「もっとも、現在の"親子"の秘め事を考えれば一欠片の幸いも見出せるやもですが。いずれにせよ、エクリプスのツケからは逃れられません。地獄焔と呼ばれる姉をも差し置いて羽ばたく、焦土を導く焔世鳳は既に孵化してしまったわけです」 【タマ】「――ダンベルさん。その、左腕、どうしたんですか……? 火傷……にしても酷すぎる――」 【ダンベル】「規模を見れば鴉巣生鳳、最早彼らの手は遠く及ばないかもしれません。ではこの事態に、誰が、どう、落とし前をつけるのか。……決して、塩梅を見誤ってはなりませんよ。彼女を愛してやまないというならば、皆様――」
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