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コラム3(主要キャラ修了証)
学籍氏名:井伊恋々空
所属キャンパス:黑稜
学年:1年
好きなもの:友達、家族、家政婦、羊羹
嫌いなもの:昔の自分
スタミナ:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
攻撃力:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
防御力:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
速度:★★★☆☆☆☆☆☆☆
補助力:★★★★★★★★★☆
富豪拾山の1つにして、旧金閣グループの社会を後継し全國の防犯システム・人材教育を先導する井伊家の一人娘。本人の意思はともかくとして、周りからは井伊ブランドを世襲する将来のリーダーであると認識されている。
とてつもなく朗らかな性格で、平和的でにぱにぱ笑顔。学力その他能力がゴミであるのをいいことに、弄り散らかしてココア様の喜怒哀楽の彩色豊かな表情を観察するのが生き甲斐、と確信する輩が余裕で3桁超えるくらいには周囲から好かれまくっている特異な人格者である。友達筆頭であるユサに人権蹂躙されても10秒で仲直りするさまは玉席仲間から「花畑脳」とよく揶揄されるが、「今現在の感情を何より大事にする」というある種浮き世離れした価値観が本質にある。
作中では「存在しない姉」とされている存在の失踪が、ココアにとって最も大きな価値観の変動をもたらした。姉は「烟世鳳」なる過去盛大に忌まれた厄災をその全身に刻んで産み落とされた。ということは井伊夫妻のいずれかが烟世鳳の厄災の血統に在るようだが、詳細は追究されず兎に角ブランド及び自分たちの精神安定のためにその姉の存在は隠蔽し、可能であれば抹消したかった。
その姉はその両親の気持ちを知ってか知らずか、唯一マトモな関係だった可愛い妹を残して井伊家から姿を消し、この娘との関係性を世間に知られないことを最優先に置いた両親は情報収集こそすれど探すことはしなかった。その結果、彼女は完全失踪、失踪届なども出されるわけもなく井伊家以外の誰もそもそも存在を知らず、そうして彼女は「存在しない」とされたのである。
だが、ガッツリ姉に懐いていた妹のココアは当然そんな事態に納得できるわけなく、烟世鳳を顕現させていない(=忌み子などではない)一人娘として寵愛してくれているけど姉のことは知らぬ存ぜぬを貫く謎両親に業を煮やし、その一方で数年後にテレビで報道されるくらいに危険なヤンキー集団「怖斗爍餽酢」の頭領を務める二つ名「殺火地獄焔」の殺火血穢なる女性が姉と酷似していたことから、この人に見向きされるようになれば姉の真実に近付けるハズだと確信。そこからポンコツココアはヤンキー道を志すようになった。
しかし本作でも遺憾なく発揮されているようにココアは自身の花畑脳と平和主義に相当苦しめられる。それでも独り奮起もとい暴走をし続けた結果、ある時にガチの暴走族集団「玄武衆」と関係を持つようになり、洒落にならない洗練を受ける羽目になる。その時には既に玉席入りしており見知っていたバ会長とタマによって窮地を脱したが、その際にタマから人生で一番本気の説教を喰らったことから暴走行為が緩和。ヤンキー志向は継続しているものの、自分が正しいと思えるやり方を諦めないことをタマと約束し、玉席の仕事 (と四字熟語の勉強)に尽力する形に落ち着く。
ちなみに両親との仲は「姉については話題にしても無駄だ」とココアが理解しているため、一見するととても良いように見える。が、親がそもそも子どもの扱いに関してはマトモじゃなく、第一子の出産トラブルを「反省」し、様々な工夫の結果ココアが誕生したわけで、その経緯もまた隠蔽されている。
ひたすら無能扱いされる純粋でお日様みたいな明るく可愛い主人公をイメージしてましたが、思いのほか先輩相手にキレッキレのツッコミを披露するフォロワーの印象が濃くなっちゃいました。でも良い子だったよね?
ちなみにアウトプットフェーズ最後の1ページで突然登場した「ビターなココア様」は以下のようなビジュアルです。本作は締めくくるにしても、烟世鳳という言葉は今後も覚えておいていただけると嬉しいです。
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