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学籍氏名:藍澤結晶姫
所属キャンパス:黑稜
学年:3年
好きなもの:タマくん
嫌いなもの:男、黑稜生、阿呆連中
スタミナ:★★★☆☆☆☆☆☆☆
攻撃力:★★★★☆☆☆☆☆☆
防御力:★★★☆☆☆☆☆☆☆
速度:★★★★★★☆☆☆☆
補助力:★★★☆☆☆☆☆☆☆
富豪拾山の1つにして、高級アイテムで事業展開をし続ける藍澤グループ統括の令嬢。その父は「人生最高の瞬間に最高のアクセント」をモットーとする宝石アクセサリー会社「LIFE」の代表であり、半端ない実力以上に人格高さで部下や関係者から絶大な支持を集めており、良い意味で絶対的な統治者だと評されている。その一人娘であるユラ(※もちろん表の姿)も父の面影を多く感じさせる故、藍澤を継ぐ者として特に異議は上がってこない現状。
しかし本作で嫌でも目に付くように、ココアからも「とても褒められたものじゃない」とドン引きされるトゲトゲした性格は容赦無く黑稜のある種純粋な少年少女を傷つける。男子は徹底的に距離を置き、女子であっても敵意を抱いたなら即刻「無力化」を実行する。その峰打ち意思ゼロのロンリーっぷりは気品溢れるブランドステータスによって孤高と評価され、黑稜では「氷条の姫君」、白泉では「ツララ」と恐懼されるようになった。それもだいぶ課題なのだが、最近はそれを半分かき消すぐらいに特定の個人に対するストーキング癖が悪化の一途を辿っており、ココアは毎日その制御に頭を悩ませている。
幼少は母親にベッタリの、ちょっとココアを大人しくした程度の純真な女の子だった。が、「金閣事変」の中心事件である「金閣美術館襲撃事件」に学校行事で美術館を訪れていたユラは巻き込まれ、目の前で男性テロリスト集団に女友達を慰め物にされた挙げ句惨殺され、さらに教師であった母が生徒を守るため奮闘した結果同等の扱いを受けた上で重傷を負わされた。母は搬送された病院で一命を取り留めたものの、その夜にお見舞いがてら添い寝しに来た娘の眠る隣で、「金閣の死神」によってトドメを刺された。
この事件によって男に対する非常に強力な拒絶感・嫌悪感、専売特許であるにも関わらず母親を守ることができなかったWKB(公警)やXenなどの警察団体への怨嗟、そして全國規模の震撼であった故に藍澤グループ関係者の安全を最優先に動いた父親への不信感を抱くに至った。
父親とは元々あまり仲が良いとはいえず、藍澤の後継者として教育を与える・受ける、というシンプルな関係に落ち着いていた。が、これを切欠に父親との溝は手遅れレベルで拡がり、家族・友人を全て失い精神的支えのなくなったユラの心はやがて敵意の氷塊となって、孤高の姫君として黑稜の上層として君臨することとなる。
しかしバ会長代の玉席として巡り会うこととなったブランドレス副会長タマが、絶命を覚悟して歪み凍り付いたユラの心と向き合った。本当にタマは絶命しかけた歴とした事件であるのだが、これを機にユラにはタマという本当に求めていた温かな支えを手に入れ、長年かけてカチンコチンになった心が溶け始めている。但し同時に長年放置してきたコミュニケーションという課題にぶち当たり、結果愛しのタマくんをストーキングするという悪癖が誕生してしまい、これについてはタマやココアを現在進行形で盛大に悩ませている。
彼女自身が有する現在のガチ悩みはタマくん云々の他にも、父親そして侍従との関係性。
もはや主人公よりも存在感が凄かった人。ベタベタに重い背景を持ちつつも、そんなの関係無しに暴れ回すストーカーの姿に皆が戦慄しました。この人いなきゃ本作は始まらなかった。
ハコちゃんともすっかり仲が良くなったのが終盤伺えましたが、もちろん彼女の正体は未だ知らないまま。侍従との関係性も気になるものの、やはり一番の課題は今後のハコちゃんとの触れ合いだと思います。参謀役ココアちゃん可哀想。
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