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学籍氏名:海鳴恒子
所属キャンパス:黑稜
学年:2年
好きなもの:お父上
嫌いなもの:我が主、金閣勢
スタミナ:★★★☆☆☆☆☆☆☆
攻撃力:★★★★★★★☆☆☆
防御力:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
速度:★★★★★★★☆☆☆
補助力:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
藍澤家が雇用しているユラのお付きであり、学内でも氷条参席の侍従としてしっかり認識されている寡黙なる女子。抑も会話するのすら難しい参席の空間に堂々と入り込んで2人で歩く姿は荘厳認識されており、彼女本人も他人に対して容赦のない態度を貫いているので、黑稜でも白泉でも恐懼されている存在。
が、実際には立場的にも年齢的にも上であるユラに対し罵詈雑言の喧嘩を仕掛けたり学力はココアの親戚だったりコーヒーと醤油を間違えたり、物凄く性格も生活能力も残念資質な女の子。更に失敗を失敗と思ってない天然っぷり、雇い主であるユラパパへの契約を超えた想いに葛藤する純情っぷりが彼女を更にポンコツたらしめているが、ココア曰く全てが萌え要素なので問題無し。
しかしそんな性格なので友達はまずできず、むしろユラ含めて敵対者を増やすばかりなのは問題点。特にココアの家政婦であるダンベルには強い執着をみせる。
そもそもウミナリが藍澤家の付き人となるまでの経緯の話である。物凄い量の割愛を経て、両親を失いつつも戦闘者として成長を遂げた彼女は中央大陸へ降り立った。それにはある目的あってのことだが、それまでは身分を偽り生活をしなければいけなかった。根本的にブキッチョな彼女は当然の如く都会で野生的な生活を始めちゃうのだが、そうして常にお腹グーグーで座っていた時に偶然ユラパパと出会う。そこからは寧ろユラパパが積極的にウミナリを保護し、既にユラが出て行っていた家へと迎え入れる。
ウミナリの容姿は最愛の妻の面影を強く感じさせ、彼女を取り返したい悔恨の想いからユラパパは彼女を持って帰ったわけだが、まともな大人なので彼女の素性を調査。ウミナリは全く一般的じゃない事情で上陸してきている少女であり、多くを語らないしボロを出さないので難航するも、両親は既に亡くなっており頼れる人もこの地には居ないことは把握。確定的なメリットは無いにもかかわらず、必要がなくなるまでこの家を彼女の家として提供する。
一方、ウミナリは金閣事変を非常に詳しく把握しており、ある想いからこの家を拠点とすることを受け容れる。切欠は彼女観点でいえば冷静な判断であったが、心の支えを何処かで求めていたからか、ユラパパとはお互いに傷を埋める関係になり、気付けば新婚一歩手前みたいな仲になっちゃった。
そういう不審過ぎるしいきなり家に転がりこんできたし母親と同じ顔をしている女をユラが受け容れられるわけもなく、一方で失われた父親の幸せを復元しうる女だということで、この侍従と今後どのように附き合っていけばいいのかを深刻に悩んでいる。ただその前にコーヒーと醤油を間違える女を結婚させていいのかも疑問に思っている。ちなみにウミナリの方も、ユラが自分の実母と顔が同じなことに動揺しており、それも相まって関係性がグチャグチャになっている模様。
マキ先輩と同時に参戦させたはいいけど同じ毒舌的性格の主が強すぎて出番あんま無いよなぁとか当初思ってましたが、そんなことはなかった。
特に終盤ではユラパパと親しすぎるのが伺える描写が激増しちゃって、藍澤家がさらに複雑な家庭環境に。彼女もマキ先輩やダンベル同様に本作ではあまり曝け出せなかったけど、不器用もとい一途な想いが行動の基盤であるのは明らか。作者的には今回一番好きなキャラでした。
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