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ファミレスへ行く途中で、さゆりは、高2になった日のことを思い出していた。
その日、佐々木さゆりと野球部で体格がいい永井哲也は、並んで登校していた。二人は、同い年の幼なじみ。同じ高校の同級生。家は隣で家族ぐるみのつき合いだった。
「今日から高2でクラス分け、楽しみだな」
「哲也とは腐れ縁で、また、同じクラスになるかもね」
学校についた二人は、生徒たちで混み合う掲示板の前にいた。
「やっぱり、さゆりと同じクラスだね」
「うん、私は、別に嬉しくないけどね」
さゆりは、嫌そうにそう答えた。
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