12月17日、青春のひとゝき

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 ファミレスへ行く途中で、さゆりは、高2になった日のことを思い出していた。  その日、佐々木さゆりと野球部で体格がいい永井哲也(てつや)は、並んで登校していた。二人は、(おな)い年の幼なじみ。同じ高校の同級生。家は隣で家族ぐるみのつき合いだった。 「今日から高2でクラス分け、楽しみだな」 「哲也とは腐れ縁で、また、(おな)じクラスになるかもね」  学校についた二人は、生徒たちで混み合う掲示板の前にいた。 「やっぱり、さゆりと同じクラスだね」 「うん、私は、別に嬉しくないけどね」  さゆりは、嫌そうにそう答えた。
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