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「んじゃ、俺、もう行くわ」
「まだ二十分あるけど」
「ど素人の部下がしっぽ振って待ってんのよ。先輩先輩って、可愛いのなんの」
「いいね。頑張って」
「おうよ」
マクドナルドのゴミをまとめて、深山は立ち上がり、軽く手を振りながら立ち去っていきました。
僕にはまだ、そんなしっぽ振ってくれるような部下はおりません。たまたま、コピー機が〜とか、パソコンが〜とか、クレーム対応に困り果てて呼ばれることはあるのですが。
最後に残された湿っぽい冷たい唐揚げを口に投げ入れ、僕も立ち上がりました。
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