【完結】とある、満月に近い日の夜に

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俺はわけのわかならいことを言う真壁を無視して紙片を開こうとする。 「あ…待て待ておまえら、せーので紙、開けよ…せ~のっ!!」 田中が明るく声を上げる。 「ああ…!頼む頼む…!!」「うわーーー…緊張する~~」        30名の祈るような声が教室を包み込む。 がさがさと紙を開く俺と真壁…  あと、クラスの男子ども…。 俺の手の…紙片の中に、残酷な答え…  『大当たり…!君はメ・イ・ドだよん♡』の…文字。 「あああ~~~~!… なんで、俺がメイド!?真壁…おまえは?」 「あ…俺、執事だ…やった!ラッキ~。料理はいちいち作るのめんどいし、一番いいの当てた…しかもお前はメイドか…なんか、楽しみだな」 そう言って、にやにやと笑うイケメン真壁…    ちくしょー… なんなんだよ… んで、あっという間に、当日が来ちまった…。
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