【完結】とある、満月に近い日の夜に

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鏡の前には… 色白で…長い睫毛に大きな目…頬はうっすらと女らしい桃色… 唇はなぜだか濡れたような光を放ち… 自分で言うのも、本当に恥ずかしいが…とにかく、 まあまあな… いや、…まあまあすげえ、やべえ、美少女が立っていた…。 だから田中は俺のこの姿を見て、やべえやべえって、連呼してたのか… ってか、なんなん、これ…  マジでどんな魔力…!? 女のメイクって…こうも、人の顔を変えてしまうのか…??信じられん… 頬も、プルプルつやつやじゃないか… なんか、いい匂いもするし… 俺は驚きで、思わず自分の頬を、さする…  「駄目っ!!葉山君!!せっかくのチークが落ちる!!これからお店が終わるまで、顔に触れるのは絶対、禁止だからね!」 俺にこの超絶美人風メイクを施した女が…俺にすかさず釘をさす… 「あ…はい…わかりました」 …なんか逆らえない…       俺は素直にうなずいた。  
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