あとがき

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あとがき

あとがき  ここまでお読みくださりありがとうございます。  お疲れ様でございました。  南雲千輝でございます。  先に神番に関しまして。千手観音という「仏」を「神」というのは如何なものか。そう思われる方もいらっしゃるかと思いますが、神仏習合による同一視だと思っていただければと思います。少なくとも斎藤家の人間に関しては妖力のルーツでもあるので、神仏についてちゃんと認識していると思います。しかし他の家に関しては自分たちとはあまり関係ない事なのでその辺が曖昧なのかなという感じです。知らない事を適当に理解する。良いとは言いませんが、そういう人たちもいますので…。こんな感じでご容赦ください。  怒涛の四話だったなと我ながら思っております。長官会で人がたくさん出てきてね、壱誓くんの前の副官である一火さんの話になってね。一火さんの話、正直あそこまでボリューミーなつもりはなかったんですけど…もっとシンプルで良かったのでは。なんて思いつつ、でも書きたいシーンや言って欲しいセリフに繋げたいと思うと、あんな感じになりました。後悔はしていません。突然の変更ってよくありますよね(ゴリ押し)  長官会も一度こういうのやっておきたかったっていうか…。憧れません?強い幹部の集会、みたいなの。正直そこの憧れだけでやった節もあります。でもここで出しておいて今後のお話作りに役立つかも知れませんのでね。皆さんどの長官がお好みですかね。どこの課に行きたいですかね。ここで語るには量が足りない、魅力的な人たちなのでね、これから全員は無理でも、出せる人は出していきたいなと思っています。  そして倉林家が出てきました。冒頭にはお兄ちゃんの雅久さんをね!ついに出しました!やっと!話にこそ上がれど、本人は出ていないって状況がね、続いている中、四話でやっと登場です。嬉しい。そしてお父様とお母様。面白いですよね、この家族。和希くん完全にお父さんにビビっちゃってて…。自分がそんな事ないのでお父さんにビビるって?って思いながら書いてました。威厳ある方ですのでね、それが子どもにも伝わってるのかな。でも和希くんは嫌ってるとかではなく、ちゃんと尊敬していますので、仲が特別悪いとかではないんですよね。接しづらいだけで。対してお母様とは仲が良いというか。雪絵さんが明るい方なのでね。相反する二人が半政略結婚出来たのは何故か(めっちゃ嫌と言えば解消できた婚約なんです)。実は和雅さん、分かりにくい人なだけでとても優しい方なんです。表情筋硬過ぎて誤解されまくりな人っているでしょ?そのタイプ。その片鱗がお話に出てくるかはさておき、雪絵さんは和雅さんの優しさを見抜いたからこそ、結婚できてるという裏話。  化け猫、書きながら、こいつキモいなあと感じてました。自分の楽しみを追求する姿勢は良いんですけど、何せひたすら迷惑ですからね。退治されて良かった。  壱誓くんが副官になったのは朱莉さんが指名したからです。役職に就くのに年齢は特別関係ありません。一火さんが壱誓くんに期待していた事以外でも、壱誓くんは実力がありましてね。業績も文句なし。まだ若いからこそ、仲間との信頼はこれから作り上げればいい。四課のこれからを担っていく人物であってほしいという朱莉さんの願いです。  どう在りたいかを考えさせてくれる人は、正直沢山います。進路指導なんかは結構なベタな文言かと。就職活動なんかでも考えなきゃいけなかったり。ただ、考えさせて終わり、伝えて終わり、ではなく、ちゃんと相手に響く話し方だったか、という点においてという意味であまりいないのではないかと思っています。壱誓くんには一火さんの言葉が響いたし、一火さんも響く話し方をした、という事です。正直こればっかりは相手との相性かなって気もします。同じ事を話していても、一火さんだから響いたって場合もあります。  私もどう在りたいかを考える機会はいくらでもあったんですけど、その重要性みたいなのを説明されなくて困った事があったんです。どう在るって何?みたいな。就職活動で聞かれるから考えてね、だけとか。聞かれるから考えるの?じゃあ適当で良くね?ってなるんですけど、適当じゃ落ちるでしょ?なんなん?ってキレてました。進路指導でも、じゃあ先生たちは今どう在るんですか?その信念貫けてますか?貫こうと努力してますか?(あまり努力という言葉は好きではないんですが、ちょっと使います)教えて何になるみたいな態度で突っ返されて。何故教えられないの?無いの?真似するとでも?とか。あの、すっごい尖ってたんですけど、学生時代…。誰も何も納得する説明をしてくれなくて、結局大人になって、色んな本を読んで、知識を得て、ある日突然「こう在りたい」と気付きました。私は様々な本からの知識が教えてくれました。なんで大人はこれを教えてくれなかったんだ!って思いましたが、教えてくれてたんですよね。ただそれが私に響かなかっただけで。  人に言われたから考えたものでもなく、タイミングも完全に自分のタイミングです。それはそれで良いのですが、私はやっぱり、身近な人から気付きたかったと素直に思いました。人に教えてもらえる喜びや、その人に対する尊敬の念を持ちたかったです。でもそんな大人はいなくて。もちろん、本を書いた筆者さんが私にとっての一火さん的立ち位置なのかも知れませんが、直にね、教えてもらいたいという贅沢な願望。  壱誓くんのように人に言ってもらって、それが響いて考えるようになれた人はとてもラッキーだと思います。それがタイミングだっただけで。人によってそれに気付くタイミングもあるから、歯痒いというか。  私と同じような方も沢山いると思います。これからも私のように一人で気付く方もいるとは思います。人によって方法もタイミングも違う。それでも私も一火さんのように気付きを与えてあげられるような、影響ある人に、影響ある話し方ができる人になりたいですね。  壱誓くんの個性についても触れました。一火さんが最初に壱誓くんを認めた、と書いてますが、実際は壱誓くん本人が自分で自分をこうであると認めたからそれを受け入れてくれる人たちが現れたって感じです。でも本人は無意識だし、本人的には一火さんに認めてもらった感覚があるから、そう思ってるだけ。どんな性格であれ、自分が心地良いと感じるものを採用すれば、それに見合った人間関係が不思議と作られていったりするもので。まずは自分から!  女郎蜘蛛が街中に現れた際、王子さんが結界を張ったと言いましたが、祓魔師は結界術的なものは扱えません。呪術師さんからお札を買って、それを結界を張りたい場所に散りばめるという感じ。さらに言えばよく漫画で見るような箱的なものではなく、結界内に意識を向けさせないという人払い的なものです。ちなみに。街中で大きな妖怪が出現し、民家や民衆に被害が多少なりとも出たと思います。総帥の栄之介おじいちゃんは国の偉い人に呼び出されるでしょうねえ(書きませんが)。  という感じで今回も大変ボリューミーになりましたが、楽しんでいただけたら幸いでございます。  あとがきまで読んでくださりありがとうございました。  ご感想もお待ちしております。ぜひお寄せください。
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