11.清水鳴海は反省する

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「鳴海くん!!!」 「おはよう柚葉。」 なんとか歩けるまで回復した俺は2週間ぶりに登校した。 俺に気づいた柚葉が走ってきて俺に抱きついてくる。 あまりにも俺の看病を優先するせいで柚葉が身体を壊すっと言われ直々に会計が柚葉に俺の看病禁止令を出していたらしく久しぶりに俺達は顔を合わせている。 「…ごめんな。心配かけたよな。看病してくれてありがとう。」 柚葉の頭を撫でてやると俺の胸にグリグリ頭を押し付けてくる。 もう離さないって言ってるみたいで、俺が勝手に柚葉から離れてあんなことになったのをもしかしたら気にしてるのかもしれない。 もう柚葉のこと泣かせたくないって思ったのに俺マジで駄目だわ…。 「ほら、もうどこにも行かないから離れろって。授業始まるぞ。」 「…うぅ、僕すごく心配した。また僕の前から鳴海くんが居なくなってあんなことになったら僕嫌だからね。」 「うん、もう居なくならない。気をつけるよ。」 「…うん…。」 柚葉が渋々俺から離れて俺達は席に着く。 クラスの奴等がずっと俺たちのやり取りを見てて柚葉はそれに気がついて顔を赤くしてた。 ほんとに癒しだわ。 「おー、久しぶりだな清水。」 「…ホスト教師。」 「相変わらずの口の悪さに感服するぞ俺は。久しぶりの授業なんだから寝るなよ。」 入ってきたホスト教師に内心で舌打ちする。 寝るに決まってんだろ。 素行は改めようと思っているけど授業を大人しく聞くとか無理。 そして俺は久しぶりに教室で寝た。 柚葉はそんな俺を微笑ましそうに見ていた。
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