最後の一年間は。

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【10】 俺たちが話さなくなって、時間が経った。 今は話さなくなって、清々した。 夜「ねー楓?」 俺「ん?」 彼女は夜桜(よざくら)。数少ない友達だ。 …まだ、信頼出来る。 夜「あのー…紫音さんが言ってたんやけど、楓のこと…」  「鬱陶しいって言ってた。」 俺「…!!……まぁ、いいけどね。清々してるし。」 どうせ、犯人だって目星はついてたんだ。 だから。 夜「大丈夫なん?」 俺「何がなん?」 夜「紫音さんの事とか…アンチとか」 …心配、しているの? こんな、必要とされていない俺を。 俺「別に〜?アイツに関してはもうどうでもいいし…」  「アンチは勝手に湧かせとけばいいよ。」 アンチは放置しとけって言われたしなぁ…。 夜「…そっか。」 俺「まー気長に生きてくよー」
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