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僕が
深呼吸、深呼吸するんだ。
そしたら、これが夢だってわかるはずだ、
なんてのは早々に崩れて。
僕が殺したわけじゃないっていうのも分かっているが、
それでも思ってしまう。悪いのは99%、僕だ。
僕の不注意で赤信号のくせに走ってきた車にぶつかって、
しかもそれは僕を突き飛ばして守ったからで、
そして今、意識不明の重体って、
僕のせいでしかないじゃないか。
だからこそ、僕は誓う。
いつだったか、二人で今考えると物凄い物騒な、
もし自分が意識不明の重体ってなったとき、
どうやって目を覚まさせてほしいかって話を思い出す。
二人の結論は、おんなじだった。
『できるだけ、ロマンチックに、メルヘンに。』
だから、僕のやるべきことは決まっている。
「早く目を覚ましてよ、ゆり。」
白姫雪林。僕の大好きな、幼馴染みだ。
今日から、何日かかってもゆりを起こす。
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