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そんなわけで異世界
「…うわぁぁ!?」
ブァサ!!…っと、高所からの衝撃を吸収する草木の上に着陸する。
「…あれ?死んでない?」
「だから言ったろ、大丈夫だって。」
「えっと…ここは?」
「異世界です。」
「もしかして…異世界転生!?」
「いやいや、死んでないだろ…。」
死んだ後に魂だけを持ってくるのは転生だけど、死んでないのに転生って言われてもねぇ…。
「そうか…違うのか…。」
「そんなことよりも…あれ、どうする?」
「あれ?」
「グオオオ!!」
「うわぁぁ!?」
草木の下に降りると目の前に広がるのは、いかにも死にそうな状況の人と魔物。
さあ、どうする?
「あれは…!!人が熊に襲われる寸前じゃないか!!」
「はい、これ。」
「これは…銃?」
「じゃあ、逝ってらっしゃい。」
「なんか字が違うけど…良し!!行ってくるよ!!」
青年は普通の猟銃を手にして、人を逃がして熊と対峙する。
そして…丁度良いタイミングで撃とうとするが、弾を込めているわけがないので終始…あれ?と繰り返して言う。
「ちょ!?これ、弾が入って…って居ない!?」
なお、青年を逝かせた時点で俺も隠れました。
「グオオオ!!」
「ひ…ひぃいい!?し、死にたくない!?」
少年を逃がした後に助けがくる様子はないので、青年は魔物に無事に喰われました。
そして魔物が立ち去った後に魂を回収して、普通の素体に移してひとまずこの場所から立ち去った。
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