そんなわけで異世界

3/6
前へ
/7ページ
次へ
「…?ここは?」 「うわあ!?さっきまで居なかった場所に誰か居る!?」 「…貴方達は何者ですか?」 「やあ、こんにちは。ようこそ救済区画へ。」 「「救済区画?」」 青年となんか高貴そうな人の声が被る。 救済区画について簡単に説明する。 「……そうですね、私は出来損ないです。」 「救済って…どんな風に救済するの?」 「そうだな…とりあえず、この判定機に触ってくれるか?」 ちょっと横に動きながら、判定機を出現させる。 こいつは個体識別機、個体名とか補正とか色々と識別することが出来ます。 「こう…ですか?」 高貴そうな人が判定機に触れると…名前と性別…その他もろもろが表示される。 「これは…私の名前と性別?」 名:エリアーヌ・C・ロジェ 性別:女 補正:聖女 傾向:ヒーラー/サポート 神器:◯ 今回の人はロジェ家のお嬢さんで、補正は光と杖に大幅にプラス、職業傾向は補助型で神器は…良く分からんが、一応扱える感じだ。 出来損ない判定は大器晩成で成長率が悪いので。 「神器って何だろう…?」 「神器を知らないのですか?」 「青年と俺は不正に入ってきたからな、神器なんて知らないのよ。」 「不正に?…私の立場では貴方達を裁けませんので、不問に致しましょう。」 ロジェ家って、本来なら結構偉い貴族で法に関することには厳しいだそうな。 エリアーヌさんは血は引いてるけど、立場的に追放されてるからね。 エリアーヌさんは神器について長々と喋りだしたので、要点だけ聞いた。 簡単に言うと、神からもたらされた武器で貴族の当主に受け継がれる物らしい。 んで、何か争い事に用いられることもあるんだそうな。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加