2人が本棚に入れています
本棚に追加
「…?ここは?」
「うわあ!?さっきまで居なかった場所に誰か居る!?」
「…貴方達は何者ですか?」
「やあ、こんにちは。ようこそ救済区画へ。」
「「救済区画?」」
青年となんか高貴そうな人の声が被る。
救済区画について簡単に説明する。
「……そうですね、私は出来損ないです。」
「救済って…どんな風に救済するの?」
「そうだな…とりあえず、この判定機に触ってくれるか?」
ちょっと横に動きながら、判定機を出現させる。
こいつは個体識別機、個体名とか補正とか色々と識別することが出来ます。
「こう…ですか?」
高貴そうな人が判定機に触れると…名前と性別…その他もろもろが表示される。
「これは…私の名前と性別?」
名:エリアーヌ・C・ロジェ
性別:女
補正:聖女
傾向:ヒーラー/サポート
神器:◯
今回の人はロジェ家のお嬢さんで、補正は光と杖に大幅にプラス、職業傾向は補助型で神器は…良く分からんが、一応扱える感じだ。
出来損ない判定は大器晩成で成長率が悪いので。
「神器って何だろう…?」
「神器を知らないのですか?」
「青年と俺は不正に入ってきたからな、神器なんて知らないのよ。」
「不正に?…私の立場では貴方達を裁けませんので、不問に致しましょう。」
ロジェ家って、本来なら結構偉い貴族で法に関することには厳しいだそうな。
エリアーヌさんは血は引いてるけど、立場的に追放されてるからね。
エリアーヌさんは神器について長々と喋りだしたので、要点だけ聞いた。
簡単に言うと、神からもたらされた武器で貴族の当主に受け継がれる物らしい。
んで、何か争い事に用いられることもあるんだそうな。
最初のコメントを投稿しよう!