始まりは突然のダイブから

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始まりは突然のダイブから

「…高いな。」 とあるビルの屋上、一人の自殺志願者が立っている。 確かに高いけど、この程度ならギリギリで生き残れてしまうので…その行為は無意味である。 「…やっぱり、止めようか…な!?」 あ、いつの間にか後ろに居る俺に驚いて後ろに下がってしまい…ビルから落ちてしまう。 「う…うわぁ!?…あ!?」 「このまま落としたらどうなるかな?」 「や、止めろ!!」 「いやいや自殺志願者さんよ、この程度の高さじゃあ…生き残ってしまうぞ?」 「えっ?そうなの?」 「ああ、だから本当に死にたいなら…もう少し高い場所か、気まぐれに拾われる行為をしなければ良い。」 そこまで言って、志願者の手を離す。 下に異世界ゲートを開いて志願者と共に落ちる。 「気まぐれに拾われる行為って…ええ!?」 「つまり、軽々しく捨てる行為だよ。」 「なんで、君も一緒に落ちてるの!?」 「なんでって…落ちても大丈夫だからだよ。」 それってどういう事!?を聞き流して、異世界へと降りる。 さて、異世界で殺して転生させたフリをさせるか。
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