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わたしを、おんぶして……マンションの部屋に運び込んでくれた。
寝起きのわたしがおかしな提案をすると一蹴してみせた。けども……あなたは、わたしのことが、大好きで……。
本当のわたしのこころを開かせてくれたのは他の誰でもない、あなただった。あなたがいるからわたしは――。
分かっている。もう、自分の気持ちに確信が持てている。けども。
あなたに、嘘をついた。
本当のことを、言えなかった。……後ろめたさから。
だから。
正々堂々と。100%の自分で向き合えるように、わたし――自分を磨くから。
あなたに振り向いてもらえるような素敵な女性になって見せるから。……待ってて。もし、あなたの気が変わらなければ。
――うん。やっぱり今日も、わたしは、あなたのことが、大好き。
やわらかく華奢な麗奈のからだを抱きしめながら、わたしは――身を焦がすようなあなたへの情愛をからだじゅうに感じていた。
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