0人が本棚に入れています
本棚に追加
「急に気絶しちゃってごめんね。ひよこさんに迷惑かけちゃったよね」
僕が気絶した時のことを想像して、ひよこさんに謝った。
ひよこさんは「フンっ」と鼻を鳴らすと、僕の繊細な左耳の内側をつついてきた。
「いたいな、何をするんだよ」
「バカな事を言うからだよ。オレらは白目仲間って言っただろう?
オレもどこでも寝ちゃう体質で、しかも寝る時は白目をむくんだよ。そんなオレを、お前が頭に乗せて運んでくれてたんだよ」
確かに、今いるひよこさんが頭にジャストフィットしている。
「僕は、普段からキミをここに乗せて歩いているの?」
「そうだよ。それでお前が気絶して倒れたら、流石にオレが起きる。起きたオレがこうしてお前が起きるまで傍にいる。
そう言う同盟を結んだ白目仲間なんだよ、オレたちは」
最初のコメントを投稿しよう!