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それは、突然始まった・・・。
そう・・・突然に・・・。
一体何がきっかけで始まったのかさえ分からなかった。
私はいつものように学校に行き5年3組の教室へ入った。
私が教室に入ると、それまで賑やかだった教室の空気が一瞬で静かになった。
え?みんなどうしたの?
何かおかしいなと思いながら私は自分の席につく。
そして私の前の席にいる、親友のなっちゃんに話しかけた。
「なっちゃんおはよう。それより・・・なんかあったの?」
「歌織ちゃん・・・その・・・」
「夏美!!わかってるわよね?」とクラスで人気のある山田有紗が、なっちゃんに言った。
その言葉に、なっちゃんは怯えているみたいだった・・・。
「歌織ちゃん私・・・ごめんね・・・」と涙を流しながら私から逃げるように山田さんのもとへ行った。
なっちゃん?なに?一体何がおこってるの?
私山田さんや、なっちゃんに何かした?
ううん。なにもしてない・・・じゃあなぜ?
そしてその日から私はクラス全員から無視され続けた・・・。
つらく長い、いじめの始まりだった・・・。
仲の良かった子も私から次々と離れて行き、私は一人ぼっちになった・・・。
なんで?私何もしてないのに、みんなに無視されなきゃいけないの?
私が、みんなに何をしたって言うの?
なっちゃんも、私から離れて行くなんて・・・私達親友じゃなかったの?
私だけがそう思ってただけなのかな?
ねぇ教えてよ、なっちゃん・・・。
泣きたくなんてないのに次から次へと涙が溢れてきて止まらない・・・。
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