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明日から新型車のレーンが増えるため、出勤したらその準備で半分は潰れる。
その上、リコール用の部品製造もあるから残業かもしれない。
「―――はぁっ、あ、アアっ、あんッ」
そんな憂鬱な思考は、女の喘ぎ声にかき消される。
妙に滑りのいい女の膣から、腰に勢いをつけすぎた自分のモノが抜ける。
裏腿に腕を挿し入れながら、白い尻を上げ角度を付けて挿入しなおすと、女はひと際高い声を上げた。
きっと明日も、階下に住んでいる社長にからかわれるに違いない。
諦めにも似たため息が出る。
何となく時計を見上げる。
ーー明日じゃなくて、今日か……。
日付が変わる瞬間はいつも仕事をしているため、昨日、今日、明日の境目が曖昧だ。
こうして曖昧なまま毎日が過ぎていく。
自分が今、柔らかい胸を揉みしだき、乳首をつねりながら腰を打ち付けている女の名前も思い出せないまま、“今日”も夜は更けていく。
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