第1章"休日の月曜日"

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あ、くちばしをつけて水を飲んでくれてる! あたしは、しゃがんでカラスさんを観察する。 目の色は赤っぽいけど… ピンク色に近いのかな?赤紫色って奴かも。 全身の色はほんとにラベンダー色で 羽とか、尾っぽの先が柔らかい紫色なのね… ある程度…水を飲んでくれたカラスさんは しゃがむ、あたしに近づいてきて 手に持ってる、残りの 魚肉ソーセージをつついてきてる。 あたし 城谷 由奈 (しろたにゆな) 「フフ…ちょっと待ってて…♪」 あたしは立ち上がって室内に戻り 小皿に輪切りにした魚肉ソーセージを盛り また、ベランダに持っていき 小さなコップの隣に置いた。 そしたら、美味しそうについばみ始めて あたしはしゃがんで、またその様子を観察する。 ちょこんと跳ねた羽毛が可愛い💘 撫でたいけど、撫でさせてくれるかな… 小皿の上の輪切り魚肉ソーセージをつついて ついばんで、食べて… 夢中な様子だったから、そっと近づいてみる。 ラベンダー色のカラス 「ゥマィ…ゥマィ…」 い、ま…しゃべった?聞き間違いかな… あたし 城谷 由奈 (しろたにゆな) 「逃げないでね…」 そっと曲げた指先の腹でその小さな頭を 柔らかく優しく撫でてみる。 ラベンダー色のカラス 「…♪」 ああ、なんて柔らかい手触り! 何気にモフモフしてる…//
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