第1章"休日の月曜日"

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あたし 城谷 由奈 (しろたにゆな) 「可愛いぃ~///」 気づいたらくちばしの下も 優しく指先の腹で撫でていて カラスさんも気持ちよさそうに目を細めてる! なにこれぇ…めっちゃ可愛い~! 抱きしめたら潰れちゃうもんなぁあ… あたしは、カラスさんを撫でるのをやめて 窓を開けたままリビングに戻って 手を洗ってから今度こそ、自分が食べる 朝ごはんの準備を始める… いつもの、バナナミルクにしようかな。 バナナ2本を輪切りにして 深いお皿に盛っていき、牛乳を入れ 砂糖も少々入れてスプーンで混ぜながら 食卓の椅子に座ってテレビをつけたら フローリングの床が小さくカツンカツン鳴って 音がした方を見たら、あのカラスさんが リビングに入ってきていた! 堂々とした足取りではあるものの 周囲を忙(せわ)しなく見回してる。 カラスさん 「カァ…」 首を傾げるような仕草を見せてくれながらも 食卓の下まで来て、翼を羽ばたかせて 軽く飛んだカラスさんは 食卓テーブルの上に乗ってきた! あたし 城谷 由奈 (しろたにゆな) 「フフ…人に慣れてるのね… まあ、こんなに可愛いんだし 珍しい色だし… 近所のおばちゃん達が エサをあげてそうだから、無理もないか…」 あたしは手作りのバナナミルクを食べながら テーブルの上のカラスさんに視線を向ける カラスさんの名前どうしよう 名前、つけたくなっちゃったなあ~♪
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