第1章"休日の月曜日"

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ん~、そもそも性別が分からない… あたしはテーブルに顔を伏せて カラスさんの下半身回りを見回すけど 他の動物みたいに分かりやすい特徴がない… いったい、どっちなんだろう じーっと観察してると カラスさんに首をかしげられた… なんだ、こいつ…って 思われてるんだろうとは思う。 オスでもメスでも合うような ユニセクスな名前にしようかな… そうだなあ…ラベンダー色のカラス… ラベンダーを英語で何て言うんだっけ あ、そうそう…英語でもlavenderって言うんだ! カラスは英語でcrow…だけど、黒くないし クロって名前はおかしい気がする。 ふにゅう… カラスさん 「カァア…?」 ラベンダークロウ…ベダ!じゃ…変か… うぅう…あ、もしかしたら もう、誰かが名前をつけてるかも! 聞いてみる?でも…相手はカラスだし… き、聞いてみるか… あたし 城谷 由奈 (しろたにゆな) 「ねえ、カラスさん… あなたのお名前は何て言うの?」 相手は鳥だけどインコみたいに話せる鳥もいるし カラスもしゃべるときはあるって聞いたことある 受け答えが出来るかは、また別の問題ね… カラスさん 「クアァア~!」 やっぱり、受け答えまでは出来ないか… うむむ…パープル、パール… 宝石のアメジストからとるのもありね。 あたし 城谷 由奈 (しろたにゆな) 「ムラサキ…もう少し可愛い名前が良いか…」 朝ごはんを完食したあたしは スマホを取りにいったん寝室に入る…
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