第2章

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 「実は……。八千代の余命は、あと2年なんだ……」  花澤は、驚いた顔で浩介を見る。  「嘘だろぉー! 冗談キツイなぁ」  笑いながら浩介の顔を見る花澤だったが……神妙な面持ちの浩介の顔を見て、それが真実だと悟った。  「……ほんとなんだな」  「あぁ……」  「何か助かる手だては無いのか……?」  「今の医療技術では、どうにもならないらしい……」  そこで浩介は秘かに計画を立てていた事を花澤に話し始めた。  「それで……、花澤に謝らなきゃいけない事があるんだ」  「謝らなきゃいけない事? 何だよそれ」
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