11人が本棚に入れています
本棚に追加
「だけど、お前を裏切ろうとしていた自分を恥ずかしく思うよ、スマン……」
「……で、いつ帰る?」
「何が……?」
「未来号で何年後に帰ってくるか聞いてる!」
「お、お前……」
「浩介! 水臭いぞ。そんな事をしたら帰ってきた途端に、お前はお縄になっちまうだろぉーが、もっと上手いやり方が有るだろ」
「……どういう事だ?」
「良いか! 未来号には人数分の脱出カプセルが有るだろ、それを利用するんだ。計器の故障とか何とか言って。俺は、それで脱出する、そして浩介のカプセルが起動しなかった事にしてだな……」
浩介は、花澤の話を聞きながら涙を流していた。
最初のコメントを投稿しよう!