第2章

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「だけど、お前を裏切ろうとしていた自分を恥ずかしく思うよ、スマン……」  「……で、いつ帰る?」  「何が……?」  「未来号で何年後に帰ってくるか聞いてる!」  「お、お前……」  「浩介! 水臭いぞ。そんな事をしたら帰ってきた途端に、お前はお縄になっちまうだろぉーが、もっと上手いやり方が有るだろ」  「……どういう事だ?」  「良いか! 未来号には人数分の脱出カプセルが有るだろ、それを利用するんだ。計器の故障とか何とか言って。俺は、それで脱出する、そして浩介のカプセルが起動しなかった事にしてだな……」  浩介は、花澤の話を聞きながら涙を流していた。
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