第3章
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「浩介! 時間が来たみたいだ」 「あぁ、花澤ありがとな……」 八千代は意味の分からない会話に首を傾げた。 「えぇ、どうしたの?」 「八千代さん、俺は月に在る宇宙基地に行かないといけないんだ。だから俺とは此所でお別れだ」 花澤は、そう言うと脱出用カプセルのボタンを押した。
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