第3章

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「八千代、スピードを上げるよ!」  未来号は月の引力を利用してスピードを上げた。  すると、今まで点で見えていた星の光りが、流れ星みたいに幾つかの線として見えた。  「うぁーっ! 綺麗だね」  「未来号は今、光りと同じスピードなんだよ!」  浩介は未来号の時間と地球時間を見詰めながら早すぎる時間の流れを感じていた。  (……地球ではもう3日経ったのか)  浩介は医療技術の奇跡を信じて宇宙の旅を続けた。
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