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宇宙科学研究所に着いた浩介に二階堂博士が声をかけてきた。
「おはよう、奥さん大変だったようだな」
「あっ、二階堂博士。はい、だいぶ良いみたいです」
「それはそれは。このプロジェクトは君無しでは有り得んからな」
そのプロジェクトとは、長年浩介が取り組んできた高速宇宙船【未来号】の開発プロジェクトの事だ。
「だがもう大丈夫だ」
博士は満足そうな顔で未来号を見上げる。
「それでは!?」
「あぁ、完成だ!」
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