迷子の迷子の子ルナちゃん

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もう場所も知ってるから、迷子センターまですぐに一人で行けちゃう。 「すみませーん」 「おや、お嬢ちゃん、迷子になったのかなー?」 おにいさん、というよりおじさんがわたしに話しかけてきた。 「えっと、ノギおにいさん、いますか?」 「ノギ? 乃木おにいさんは、私だよ」 「えっ?」 おにいさん、じゃないじゃん! イケメンじゃないし、おにいさんでもないし! 「あら、ルナちゃん」 この前のおねえさんが、ニコニコしながらわたしのところに来てくれた。おねえさんがいて、ちょっと安心する。 「このおじさん、おにいさんじゃないのに、ノギおにいさんて言うの」 「えっ? この人は乃木さんだよ」 おねえさんまでダマされてる!?
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