26人が本棚に入れています
本棚に追加
もう場所も知ってるから、迷子センターまですぐに一人で行けちゃう。
「すみませーん」
「おや、お嬢ちゃん、迷子になったのかなー?」
おにいさん、というよりおじさんがわたしに話しかけてきた。
「えっと、ノギおにいさん、いますか?」
「ノギ? 乃木おにいさんは、私だよ」
「えっ?」
おにいさん、じゃないじゃん! イケメンじゃないし、おにいさんでもないし!
「あら、ルナちゃん」
この前のおねえさんが、ニコニコしながらわたしのところに来てくれた。おねえさんがいて、ちょっと安心する。
「このおじさん、おにいさんじゃないのに、ノギおにいさんて言うの」
「えっ? この人は乃木さんだよ」
おねえさんまでダマされてる!?
最初のコメントを投稿しよう!