毒林檎

3/3
前へ
/7ページ
次へ
「わたくしの大事な彼にちょっかいを出したら、今度こそ毒林檎を食べさせますよ、泥棒猫さん?」  内臓が冷えきるほど冷たい声に、息をするのも忘れる。梨々花は叫びながらその場を去っていった。 「さて――」  沙羅は景吾を見下ろし、口元に三日月を作った。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加