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「呼び名はアンタ、でいいんじゃない?」
「ユニコ。貴女は自己紹介も出来ない子ではないでしょう?」
ユニコは俺をギラッとした目で見た。
「アタシはユニコ・ピリコ。種族はヒューマンよ。ダンジョンでは後方支援系の担当をしてるわ。アンタの事はイケ好かないけど……まぁ、これから一緒に生活しなきゃいけないんだし、一応よろしくしてあげるわ」
「よろしく」
「オイラはピョンやさ!種族は兎ドワーフで物理攻撃系、格闘技が得意やす!食べることが大好きやさ!これからよろしくやす!」
「よろしく」
「2人ともありがとうございます。次は呼び名ですね」
「んー、なんか特徴ないのよねぇ……」
ユニコがまた俺を見る。
「ピヨ丸とか?」
ユニコが顎に手を当てながら言う。
「なんでピヨなんやすか?」
「だってヒヨコみたいじゃない」
「……ユニコは人を動物みたいに見てるんやすね」
「じゃあピョンは何がいいのよ」
「そうやすね……」
ピョンは腕を組んだまま停止している。
「オブリビオンとか」
「なにそれ? どういう意味なの?」
「忘却の少年という意味やさ!」
「…………ムリだわ! なんかゾワゾワするし、いくらなんでも可哀想だから却下!」
「そこまで言う程やすか……?」
ピョンはシュンッとなった。
「そういえばピョンの時ってどうしたんだっけ?」
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