プロローグ ひょうんなことでの出会い

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プロローグ ひょうんなことでの出会い

私の名前は「スナージ・アルファード」武器製造工房師兼近衛探求騎士を務めている者だ。 単独で全世界を冒険し各地に存在する知識や武術を勉強し会得することで王国に帰還する。 だが帰還日はいつになるか全く分からない為、一昨年「武器製造工房師」となった。 「工房師」となることで素材さえ有れば自力で武器の手入れが出来るメリットがあるからだ。 今現在「ステェール皇国」から近隣国の「サンジェー産業商国」に行く最中に自称勇者の「ベルザン・ワラキーエ」と出会った。私が武器の手入れをしていたら話かけられた所から始まる。 その日、新武器の短剣に炎のルーンを嵌め込んでいたら...自称勇者に絡まれた。 ベルザン「それ炎のルーンよね?」 突然、私の短剣に興味深々の村娘の様な子に質問された。 スナージ「よく知っているな」 ベルザン「伊達に勇者してないもん」 (え?勇者?この子が?...そういえば一昨日、近衛団長から第三勇者候補者を産業商国に派遣って話していたっけ、まさかこんな子が?...)と脳内で思ってました。 スナージ「勇者って魔王討伐や魔族討伐依頼されるあの勇者?」(そんな貧相な装備で魔族戦したら5秒も持たない様な...マジで言ってんの?それとも魔族舐めてんの?) 彼女に色んな疑惑が脳内で飛び交っている中で更に彼女はこんな事を言ってきた。 ベルザン「ねぇ、おじさん。私のパーティーに入らない?今なら誰もいないよ」 スナージ「君、一人なのか?」 ベルザン「うん、そんな感じ」 スナージ「うーん、わかった。サンジェー国までパーティーに参加しよう」(...近辺になにかいるな?森の動物達が騒がしい) 私の感は良く当たる良い意味でも悪い意味でも 森の中からそこそこデカい猪を咥えた※1サイクロプスがいた。何でこんな郊外に? スナージ「下がっていろ!小娘」 私は咄嗟に振動軽減魔法と騒音軽減魔法,恐怖心耐性魔法を展開、見たところまだ成人化していないサイクロプスではあったが魔族は魔族である。自称勇者なんだからこれぐらいの対処は既にしていると思って彼女には耐性軽減魔法は展開しなかった。 ちらっと後ろを見たら彼女は木の裏に隠れてしゃがみながら号泣していた。 スナージ「....マジか...」(サイクロプスにガチ号泣の勇者か...流石第三候補者、皇国側も相手にされていないってことか...可哀想に) スナージ「サイクロプスの攻略はまず道に落ちている石や砂を手に取り...高く跳躍し奴のデカい目ん玉に先程手に取った砂を投げて目潰ししてからのそのまま肩に乗り両耳を斬り落とす、切り落としたら痛がるので痛がり暴れ出す前に背中を切り着地したと同時に両脚も切り落とす。大体はこれで討伐完了だが、稀に再生能力持ちもいるので、再生するかどうかを見極め念のために首を跳ねておく。...これで討伐完了...わかったか?ベルちゃん」 サイクロプスは私と戦闘する前に討伐され何事も無くベルちゃんと会話し直す。 🟦サイクロプス サイクロプスは魔族の中でも平凡な種類の魔人 成長するとオーガロプスと名前が変わり更に凶悪な戦闘力に変わります。 平均的身長は3m〜4mで子供は2m〜3m 魔族は人間族に対して魔族特有の恐怖心植え付けスキルがあるため戦闘する際は真っ先に恐怖心耐性魔法を展開する必要がある。 恐怖心を植え付けられると思考停止、パニック、戦闘不可、崩れ落ち号泣や失禁、失神や気絶などに襲われのでスナージの様に出会ったらまず恐怖心耐性魔法を展開するのがベストとなるのです。 戦闘の手順はスナージさんを手本に戦うと効率良く倒せますがかなりの経験も必要です。 サイクロプスの弱点は炎と聖なる物や神物など でその他の属性には耐性が付いており余り効果がありません。 スナージさんの場合は先程手入れしていた炎のルーン入り短剣でサイクロプスの皮膚を華麗に斬り落とすことができる様です。
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