プロローグ ひょうんなことでの出会い

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サイクロプスとの戦闘が終わり木の陰でうずくまっている彼女を見て彼が取った行動は彼女の視線まで身体を落とし手を差し伸べた。 スナージ「もう大丈夫、あのサイクロプスは私が討伐してやった」 彼がそう言っても彼女はまだ泣いているので彼は彼女をおんぶして先を急ぐことに...でもなぜこんな郊外近くでサイクロプスと出会したか謎のまま、本来サイクロプスは魔族の魔人であるため魔界に生息している王国に然程近い場所で出くわすのはありえないのだが...一応商国に着いたら報告しとこう。 この場を去る前に閃光弾を空に上げモンスターが出た事を知らせ、死骸回収屋を呼ぶのが一般的なのだ。 ベル「あれ?あのモンスターは?」 スナージ「お、気が付いたか、では下そう」 彼は彼女を下ろした。 スナージ「全く、勇者ならあんな成人にもなっていないサイクロプスぐらいでビビるな!勇者なんだろ?」 彼が勇者に説教していると死骸回収屋到着した 回収屋A「...これはサイク...ロプスですか?」 スナージ「多分ですがね」 回収屋B「何故こんな郊外に?」 スナージ「それを調べるのは害獣調査騎士団の役目ですから、私ではなんとも...」 回収屋A「害獣調査を知っているんですね...旦那、だいぶ身分が高い方ですかい?」 回収屋B「おいA、旦那の胸ポケットをよく見ろ...あの紋章は...近衛騎士団じゃね?」 回収A「...近衛騎士団n....」 スナージは彼の口を手で塞いで小声でこう言った スナージ「騎士団のことは伏せてほしい、面倒になるんでね。」 回収B「えーっと、このサイクロプスを倒したのは?旦那?」 スナージ「はい、自分です。」 回収A「流石騎士...こいつの皮膚をぶった切っているのに汗一つかいていないなんて...」 スナージ「まぁ、偶々炎のルーン入り短剣を自作していまして、まぁ試し切りって奴ですかね...アハハハ」 回収B「その短剣見せてもらっても構いませんか?」 スナージ「ええ、別に良いですよ。どうぞ」 そういって俺は回収Bにさっき使っていた短剣を差し出した。 回収B「これがあのサイクロプスを切って致命傷を負わせた*ククリナイフ...」 回収A「ククリナイフってよく盗賊とかが好んで使っている対人ナイフですよね?魔族もいけるんですなー」 回収B「バカ、そんな達人級の事が普通の一般人に出来るかよ!旦那は名のある騎士様なんだぞ!」 スナージ「いいえ、そんな名乗る者では無いですよ。ただ近衛探求騎士ですよ。」 回収B「今...なんて...」 スナージ「探求騎士と言ったまでです。」 回収A「*ナイトシーカー...」 🔵ククリナイフ ククリナイフはネパールのグルカ族から始まったとされている大型ナイフで別名「グルカナイフ」とも呼ばれている 分類的には鉈や刀、マチェテにされています。 ククリは生活汎用刃物として世界では認知されていますが日本では余り認知されなくククリを「青龍刀の様なナイフ」と言われるぐらいの認知だったそうでここ数年でアニメやゲーム等で知られる様になったそうです。 🔴探求騎士とナイトシーカー 騎士団の中には探求騎士団又は探求騎兵団というものが存在します。 違いは騎士か騎兵かの違いなんですがナイトシーカーとなるとまた話が変わってきます。 探求騎士は騎士団所属の者で ナイトシーカーは冒険ギルドに所属する者と区別されています。ナイトシーカーは称号であり探求騎士とは全く関係ないのです。 スナージは近衛騎士団の探求騎士なので世界に5人しかいない職業でもあります。 通常の探求騎士もレアな職業ですが 近衛の場合はウルトラレアと言って良いでしょう。
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