第一章 商業国「サンジェー」

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第一章 商業国「サンジェー」

回収屋さんとの雑談を楽しんでいるとベルがつまんなそうに自分の長剣を見ている。 ベル「私もおじさんの様に喋れたらなー」 スナージ「何を呟いているんだ?」 ベル「おじさん〜」 スナージ「ベルが持っているのは銅剣のようだが?」 スナージはベルの剣を指摘する ベル「見る?」 ベルはスナージに銅剣を見せる スナージ「なんだこれは、錆まみれでは無いか、これで戦闘したら剣が折れるな。これ誰から貰った?」 ベル「うちの村の村長さんからだけど?」 スナージ「そんなだから王区の連中もきっと悪戯か何かと思ったのだろう...とにかくその剣じゃ何も出来ないだろう...磨いておくか?」 ベル「磨けるの?」 スナージ「一応そういう職業でもあるからな」 ベル「じゃあ、磨いて〜」 スナージ「次いでにちゃんとした装備を整えた方が良いな...装備一色集めるとなると...そういえば先程サイクロプスの素材があったな。」(あれで良いものを作ってやるか、あと自分のも) ベル「おじ様〜、もうすぐサンジェーでしょ?そこで買おうよ〜」 スナージ「うーん、サンジェーはガメツイからなー、できるならここで作った方がいい、誰か知り合いがいるなら話は変わるんだが?ベルの所持金は?」 ベル「うーんっと、500*メノンぐらいかな〜」 スナージ「え?メノン?」(メノンって何?聞いたことないんだけど?金の単位?) 彼が困惑顔でベルの貨幣を見ているとベルが言った ベル「もしかしておじ様、貨幣の単位知らないの?」 スナージ「バカを言うな...ただメノンという単位を知らないだけだ」(言っちゃった〜) ベル「やっぱり知らないんじゃ〜ん」 ベルはニヤニヤしながらこっちを見ている。 スナージ「言っておくが殆どが*メドを採用してるからな、多分ベルが通って来た道の店はメドを採用していたはずだ。」 ベル「そうそう、なんか可笑しいなーっておもっていたの、なんでなんだろうね。おじさん」 スナージ「そろそろ、名前で呼んで欲しいがね、まぁ、良いさ。一人でチビサイクロプスが倒せず木の影でうずくまって泣いていた、自称勇者様なんだからな。」 ベル「そんなこと言われても魔物見たの...初めてだったんだもん、しょうがないじゃん」 スナージ「今、魔物見たの初めてって言ったのか?マジで?....」(あ、もう...勇者じゃ無いなこのガキ) ベル「じゃあ、おじさんが初めて見た魔物って何?」 スナージ「俺か?...*スケルトンナイトだったかな?」 ベル「スケルトンナイト?」 スナージ「骸骨と軍馬骸骨の魔物騎士だよ、俺がまだ騎士見習いの時、頭数合わせで討伐に向かってな、...」 ベルは夢中でスナージの昔話を聞き入っている。スナージも自分の体験談を話しながらベルのサビまみれボロ銅剣を修繕する。 🟦スケルトンナイト 別名「骸骨騎士」 魔王軍が置いてきた使い捨てアンデット 正しく殺さない限り何度でも蘇っては戦い続ける厄介な中級モンスター。 かつては何処ぞの騎士だった者でもあるため戦闘能力は極めて高い。 倒し方はまず、スケルトンナイト達の蘇った理由を探り原動力を破壊し、スケルトン本体も破壊する必要がある。彼らの原動力は様々だが、大体はネクロマンサーの排除である。 スケルトンナイトを屠った後は、祠または墓地、慰霊碑を建て成仏させること。 これが1番重要でこの行いをサボると何度も蘇るのである。 🔴メド 正式名称は「メオルド」この世界で最初に貨幣を作ったとさせるメオルド・バードンという商人がそこら辺の鉱石を磨いて配ったのが始まりと言われている。 この世界の殆どの国に普及している貨幣名称である。 🔴メノン ベルの住む村と周辺だけで普及している限定貨幣名称。 1メノン→0.375メド程の価値 1メド→10〜15メノンぐらい必要 これは村→国に搾取するためのシステムであるため、国が合併や吸収したりして変動することもある為、はっきりした価値の度合いが不安定なことも...
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