第一章 商業国「サンジェー」

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ベルのサイクワンドル一式を一通り作り終わると何故ベルが勇者となったのか彼は段々読めて来たのだった。王区に精通している彼だからの見解でもある... スナージ「...」 (14歳にして無傷でトカゲルを討伐しベル村はベルを勇者として崇め褒め殺したのだろう、村々は勇者を王区に出すことで王区は派遣した勇者の多さに応じて感謝金を出すことがあるから、ベルはきっと...村に売られたのでは無いだろうか?当てもなくサンジェー付近を彷徨っていたのだから...) ベル「どうしたの?おじ様?」 スナージ「いや、考えことをな」 ベル「もしかして、サンジェーに知り合いがいるとか?」 スナージ「まぁ、いるんだけどな...」 ベル「じゃあ、早く行こ!」 スナージ「ベルザン・ワラキーエ!」(今ここでこいつの戦闘能力を計らないと...) ベル「は、はい!」(え?何?) スナージ「剣を抜いて構えろ!」 ベル「なんでこんな事を?」(おじ様、怖いよう) スナージ「良いから!」 ベル「ねぇ、どうして?仲間でしょ?」(仲間じゃなかったの?) スナージ「仲間だからこそだ!」(ベル、すまん) ベル「え?え?」(おじ様の気迫?凄く怖い) スナージ「魔法を使っても構わん!」(出来るならな) スナージ「魔装備、展開」(一応勇者だからな、舐めて掛かるとこっちもやられるかもしれない) ベルは涙目になり腰を落とした...そのまま泣き出してしまった スナージ「え...」(嘘だろ?...待てよ...そういう作戦か?) スナージ「...」(まだ魔導装備を装着しただけなんだけどなー、まだ何もしていないんだけど...) スナージはベルの喉元に剣を立てる スナージ「ベル、やる気あんのか?それとも俺をからかっているのか?」 だがベルは首を横に振る ベル「だって...意味分かんないし!なんで突然そんな事いうのかも分かんないんだもん!」 スナージ「ベル、お前一応勇者なんだよな?*勇者の証ぐらい持っているんだろ?あんのか?」 ベルは谷間の中に挟んであったペンダントを見せた。 ベル「これだよ、大事だから無くすなって」 スナージ「はぁー、わかった。もういい」 彼はそういうと剣を納め拡張魔法も解いた スナージ「実はな、今から入ろうとしているサンジェーは産業に優れているが治安も少し悪くてな、ベルの様な純粋な子だろうが容赦無く襲う危ない所だ特に大通りから逸れるとスラム一歩手前だから絶対に逸れない様に...だからベルを試したんだが...そのペンダントはただのお守りではない、王区専属の加護が付与されているそれを持っている時だけ何処の国にもパス出来る。入国審査無しで入れるんだ。だから狙われる。特に貧しくて盗賊や山賊、海賊なんかにも襲われる。まぁ、俺はベルといる間は付き添うがサンジェー以降は俺の個人的用事で離脱するそういう約束だもんな。」 ベルの顔を見たらまた泣いていた。 ベル「やだよ...おじ様と一緒がいい...」 🔵勇者の証 勇者の証は国によって様々で彼女が持っている証は王区から授かったペンダント。 このペンダントには王区専属の魔導師の祈りなんだとか?
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